うどん店にも予約制度の導入か
19日の四国新聞に『県内うどん店行列対策次々』と題した報道があった。直接的には人気店の客さばきのための予約制導入のようだが、最近は理美容店から病院・診療所まで、予約システムの導入が進んでいる。しかしそこに『うどん店』までが予約制になると、「早い・美味い・安い」が売り物の讃岐うどんが、ある意味讃岐うどんでなくなるようにも感じる。
報道では、首都圏のラーメン店やうどん店などが取り入れているネットによる完全予約制を、讃岐うどんの繁盛店で導入するというモノだ。1枠30分で、予約の際に一人500円の手数料がかかるという。並んでもらうより回転率が落ちるため、店の売り上げは下がると見通している。それでも導入に踏み切ろうとするのは、近所からのクレームだろう。
別の店では昨秋から、行列の一番前にスキップできる『ファストパス』を導入した。店頭の2次元コードを読み取り、パス(一人350円~)を購入、店員に購入画面を見せて利用する。並んでいる客が入店できない状況を防ぐため、購入者が増えるたびパスは値上がりする。今年の大型連休には1日約10組の利用があり、大半が観光客だった。
この状況に香川大学教授は、「同様の取り組みは今後増えていくだろう」と分析している。「うどんよ、お前もか」と思わず叫びたくなる報道だが、シンプルなのが讃岐うどんの良いところで、「複雑系」は手軽さを台無しにしてしまう。確かに一部の人気店は、平日の15時を過ぎてもまだ長蛇の列が続いている。ここにあとから来た県外客が優先的に入っていくのは、並んでいる人からしたら面白くない。
何でもスマートフォン(スマホ)で予約という風潮に、ジイジイはつまらなさを感じる。これほど難儀するなら、自宅でかみさんとゆっくり、うどんをゆでて、食べた方が美味しく感じるのではないか。