第8703回

出光丸タンカーホルムズ海峡通過来月日本へ到着

高市早苗首相は29日、自身のX(SNS)で、日本関係の船舶が(ホルムズ)海峡を通過し、日本の名古屋に向けて航行中だと明らかにした。日本人3人が乗船している出光タンカー出光丸で、長さ300㍍を超える大型船、2007年に建造され原油200万バーレルを積載している。現在は、パナマ船籍で運行されている。出光丸と聞くと、1953(昭和28)年の日章丸事件、小説『海賊と呼ばれた男』を思い出す。

英国と対立していたイランから、出光興産創業者出光佐三が派遣した日章丸が、幾多の難関をくぐり向け、日本へ石油を運んだ史実を小説家の百田尚樹氏が題材にして先の小説『海賊と呼ばれた男』上下として出版し、百田尚樹氏は今は国会議員として活躍している。小説を書いたまでは、良かったと思いました。出版記念祝賀会に、大学の先輩竹中右門さんから誘いがあり、名古屋へ行った。

日本関係の原油タンカーがホルムズ海峡を通過して日本に向かうのは、海峡が封鎖されて以降初めてのことで、政府関係者は「イラン側に通行料は払っていない」としている。出光丸は、3月初めにサウジアラビアで原油を積み込んだ。アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ沖で停泊後、4月27日に海峡に向かったという。

日本時間28日午後六時頃にホルムズ海峡の最狭部を通過し、29日午後にはオマーン湾を抜け、アラビア海へ入った。イラン国営英語放送プレスTVは、通過に当りイラン当局の許可を取得したと報じた。イランは親日だと聞いているが、一つには先の1953年の日章丸事件があると思う。中東諸国も、欧州列国の都合で、てんやわんやしてきた歴史がある。近年はアメリカメジャーも加わり、好いなりにされてきた。

今回のトラブルの原因も、大国のエゴのかたまりが引き起こした惨事で、世界中の人民が迷惑を被っている。トランプ大統領個人だけが独善的なのではなく、アメリカ合衆国が変遷しているとみるべきだろう。大統領が交代しても、恐らく『アメリカファースト』は今後も続くと思う。今回の出光丸の快挙のように、日本はもうそろそろ独立国として独自の路線を歩むべきだ。いつまでもアメリカの傘下にいても、安全安心が保証される時代はもう終焉を迎えたと理解すべきだろう。

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