第8562回

屋島山頂から見る高松港一体がハワイオワフ島真珠湾に見える

毎週の、屋島ワンダリングです。大した登山ではありませんし、ワンダーフォーゲル(体育会ワンダーフォーゲル部)の感じです。ドイツ語ですが、『だらだら歩く』と日本語訳されています。今日の屋島山頂は、かすんでいて、停戦勧告前といった薄い濃霧です。84年前の日本時間今日8日、日本国海軍連合艦隊山本五十六長官率いる奇襲部隊が、ハワイオワフ島真珠湾の米軍基地を破壊し、作戦成功と国中が沸いた日です。

山本五十六長官は戦前アメリカに赴任し、アメリカの軍事産業の優位性を日本の比でないことを熟知しながら、戦争反対を貫けず、やむなく開戦へと突き進む。山本七平著「空気」の研究のあとがきに、こんな一文がある。ところが昭和期に入るとともに「空気」の拘束力はしだいに強くなり、いつしか「その場の空気」「あの時代の空気」を、一種の不可抗力的拘束と考えるようになり、同時にそれに拘束されたことの証明が、個人の責任を免除するとさえ考えられるに至った。

現地ではセレモニーが行われ、日本からも慰霊団が行ったと報じられている。双方ともに主張があるのだが、共通認識は『平和の継続』。「昨日の敵が今日の友」恩讐の彼方という言葉が、集まった人の思いだったのではないか。戦争に勝ち負けはない、84年前の愚行が、現代の反省となってないことに、『人間社会の欲深さ』『人間の業』を感じる。

深夜震度6の地震が北海道・東北を襲い、津波も観測された。青森県八戸市では先の東日本大震災の時の揺れとは桁違いと報じられている。人間同士の醜い戦争をしなくても、自然対人間の災害という闘いは続く。もはやこれほどまでの大災害はないと思われるのも一瞬のことで、まさる災害は次々に襲いかかってくる。自然に『足るを知れ』と言ってもむなしく、むしろ人間側が『足るを知る』べきだろう。改めて先人の御霊に、只手をあわせる。

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