尊敬する1級建築士秋山英樹氏からグリーンレポート160号が届く
長くお付き合いを頂いている秋山英樹氏から、『グリーンレポート160号』が届きました。今ではEメールですが、それまでは封書で切手を貼ってお送りくださいました。感謝に堪えません。氏とは空中権を学びに、NYへも一緒に参りました。今年2月の香川宅建本部研修では、講師もされるくらい、不動産コンサルタントとしても全国的に著名な御仁です。
160号で、改めて氏の意見で私の中に刺さったところを少々摘まんでみます。大枠で許しを得ています。建物の長寿命化には、3つのRが必要だと枕で前置きしています。Repair(修繕)、Reform(改修)、Renovation(価値を高める改装)ですが、特に不動産コンサルタントの目線からは、リノベーションの果たす役割が高くなってきます。私も中古住宅(既存住宅)の媒介(仲介)を業としていますが、築浅(築後10~20年)物件はよく売れますが、30年を超えると販売に苦労します。
従って解体後に更地として販売する案件が増えますが、この解体も昨今の分別解体等で、解体費がうなぎ登りになっています。解体費もピンキリの状態ですが、安く請け負う業者の中には高松市塩江町の山林で焼却し、香川県からの業務停止処分をうける業者も幾つかあります。本来は許可された焼却炉へ搬入して、有害物質が出にくくして焼却します。こうなるとおのずと解体費も、高くなります。
グリーンレポートはここにも言及し、これまでの大量生産・大量消費型の経済社会活動は、大量廃棄型の社会を形成し、気象変動問題、天然資源の枯渇、大規模な資源採集による生物多様性の破壊など、様々な環境問題にも密着に関係しているのです。資源・エネルギーや食糧需要の増大や廃棄物発生量の増加が世界全体で深刻化しており、これまでの一方通行型の経済社会活動から、持続可能な形で資源を利用する『循環経済』への移行を目指すことが世界の潮流となっています。
ここからが本題ですが、それはサーキュラーエコノミー(循環経済)と呼ばれ、先の3Rの取組に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて、さらなる付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化を進め、廃棄物の発生抑制等を目指すモノです。この見本として、大阪関西万博でも『ミャク市』という名称で取り組まれているというのです。
博覧会終了後にパビリオンなどの建物をそのまま移設したり、万博で使用された建築資材や設備機器に加えて什器や備品なども売買されます。『万博サーキュラーマーケットミャク市』というネット上で売買が出来るプラットフォームが整備されており、万博終了後の秋口から入札が出来るような取り組が最初から計画されているのです。
昨今は中古品のネット通販も増え、廃棄から再利用へと価値観が変わってきています。日本人は比較的このあたりの変化に順応するタイプの民族で、臨機応変な動きが目立っています。特にITデジタルAI化が、急速に進んでいます。このあたりの進化で省力化が進み、時間当り生産性が高まります。まさに「手取りが増える」ことにつながります。人口減少が続く日本には、まさに願ってもない変化ですが、中国やインドなどの大国では、二津背反するITデジタルAI化は『仕事を奪う悪魔』と見られています。日本では、屹度上手く行く方法です。