2020年五輪開催候補地視察を終えたTOKYO
前回の16年開催候補地選定に敗退した東京。2度続けての立候補も珍しいことですが、勇気を振り絞った今回は、前回のマイナス面を修正して臨んでいます。国民感情としては7割賛成3割反対という結果らしいのですが、これは成熟した国ではよく見られる現象だと言います。しかし必ずしも万民が賛成ではないことを、まずは頭の片隅においておくべきであろう。
しかしその反面、熱心な招致賛成の熱意も高まっています。1番のプラス要素は、石原慎太郎東京都知事の退任だったかも知れない。私も石原節はすかっとして、頼もしいと思う反面、少々横柄なところが散見されると感じていました。これに対して猪瀬直樹東京都知事はみずからプレーするなど、IOC評価委員会には好ましく思えたのではないでしょうか。
加えて皇太子殿下や安倍晋三首相などがIOC評価委員会と面談するなど、前回になかった好得点が加算されたと思います。英国も王室が、重要な存在として君臨しています。それは皇族がたとえ否定しても、歴史がそれを力強くバックアップしています。またそのために、国民は皇室費用を負担しています。
私は今回のIOC評価委員会の東京視察で、1番の肝は皇太子殿下との面談、雅子妃も加われば万全だったと思いますが、2番目は安倍晋三首相ら日本政府高官とのコンタクトだと思います。3番目が猪瀬直樹東京都知事の存在でしょうか。猪瀬直樹東京都知事は謙虚です。これが日本人最良の特質ですから、猪瀬東京都知事を通して日本人気質にふれたIOC評価委員会のメンバーは、フレンドリーで逞しく感じたと思います。
賛成派の中の私などは、これで首都圏のインフラ整備が一気に進むと期待しています。新しいものを作るのと前後して、今ある首都高速などの改修が急がれます。1964年東京五輪の開催と共に開業した東海道新幹線。これも日本人特有の締め切りに間に合わせる気質、もちろん建設資金も大きなウェートを占めますが、「締め切り」も日本人を熱くさせます。
これからスペインのマドリードや、トルコのイスタンブールとの激しいロビー活動の戦いになると思いますが、東京視察をまずまずの印象で終えたことで、大きな山場を越えたと思います。日本人は自己表現が苦手と言われていますが、サッカーの澤穂希選手やレスリングの吉田吉田沙保里選手には素でトライして貰いたい。