東シベリアから日本海まで5千キロ弱のパイプライン稼働
ロシア東シベリアの「タイシェト」と、日本海に面した極東ナホトカ近郊の「コジミノ港」を結ぶロシアの太平洋パイプラインが、25日全面稼働したと報じられています。これはでっかいクリスマスプレゼントです。ロシアはこのパイプラインを通じ、日本などのアジア諸国への原油輸出拡大を目指しています。
ロシアもこれであらたな歳入源を得ることになりますが、日本もこれはありがたいことです。原油輸入の約8割を中東に依存している日本にとっては、太平洋パイプラインを経由した原油輸入は調達先の多様化につながり、距離の近いことからの輸送費抑制の利点もあります。
第一いつ勃発するか分からない中東情勢です。イスラエルのエルサレム近郊に、イスラムからのロケット弾が飛んできていると聞きます。イスラエルは核保有国ですが、核の威力は完全にマイナスにだけ作用して、本来の抑止力の機能はもうありません。逆に攻撃を受けて、保有する核爆弾をどう守るかが使命と化しています。
イスラエルは「アイアンドーム」と呼ばれるロケット弾防衛網を持っていますが、発射された1千発の内9割はアイアンドームで防いだようですが、1割の100発が着弾したようです。イスラエルはアメリカロムニー大統領の誕生を信じきっていました。
ロムニーが大統領になれば、イスラエルは救われると考えていました。しかし結果は、オバマの圧勝に近い快勝でした。オバマは、イスラエルを救済しないようです。現実的なオバマは、イスラム諸国のイランやイラクと戦争をしても、もはや完全に制圧できないと考えています。ここでも世界の常識が、もはや過去のものになっています。
話しは脱線しましたが、東シベリア産の原油は供給が安定しているうえに、中東産に比べて硫黄分が少なくて高品質だと聞いています。CO2の削減目標からもありがたいことだし、再製効率も高まると思います。これに加えて米国からの「シェルガス」の買い付けのために、パナマ運河も広げています。脱中東は、日本の全方位外交を可能にします。
太平洋パイプラインは西側約2700㌔が1期工事として2009年に完成し、東側の残りを敷設する2期工事も約3年かけてこのほど完成し、当初予定の14年末より2年前倒しの全面稼働にこぎ着けています。プーチン大統領は、この日モスクワから稼働の3・2・1スタートの号令をかけたとか。力が入っています。
コジミノ港からの輸出は2009年からですが、パイプラインがつながっていなかった頃は、シベリア鉄道で間をつなぎ、10年は日本が30%を輸入、11年は19%、12年は30%で11年を除いて輸入量1位です。日本にとってはありがたいパイプラインの完成です。
パイプラインの完成に合わせて、コジミノ港のタンカー用新岸壁が先月11月に完成し、岸壁が2つになったことも相まって将来的な輸出量は年間3千万トンに倍増するも通しのようです。また報道にはありませんが、聞くところによると新潟県まで海底パイプを敷設して、最終的には茨城県に基地を作るとか。
日本とロシアには北方領土問題もありますが、後日詳述しますが、日本人が考えている北方領土問題でロシアは悪人だというイメージは、歴史から眺めると私も最近知ったことですが、ちょっと違うようです。それはさておき、茨城計画が完成したら、日本にもロシアにとってもハッピーですね。