群馬関越道深夜高速バス事故

連休がはじまって早々に、死者7名、39名重軽傷のバス事故が起こってしまいました。場所は関越自動車道藤岡ジャンクション付近の上り線で、JR金沢駅から東京デズニーリゾートまで行く深夜バスです。高速道路での単独事故死傷者数としては過去最多と言われています。
私は、おこるべくしておこってしまった大惨事だと思います。日本全国どのくらいの高速バス路線があるのか見当もつきませんが、早い安い便利という、まるでさぬきうどんを象徴したような形容詞が並ぶバス路線です。何も深夜便に限った恐怖ではありませんが、やはり深夜長距離バス路線が怖いなと思っていました。
私でも高速道路では「居眠り」に、はっとすることがあります。単調なリズムで、しかも高速です。視界も極端に狭まり、疲れを感じます。もちろん最近は、深夜走行はとてもじゃなく、もう出来ないですね。昼間でもペットボトルと、ガムを用意して搭乗します。
それも200㎞~300㎞が限度です。最近のバスは、かなり長距離でも運転手一人です。当然基準があって、一人走行の限界距離が決まっているのだろうと思っていました。報道では距離にして670㎞か、1日に9時間と言われています。とんでもない錯覚です。そんな距離を、あたり前には走れませんよ。
今回のケースも法律上は問題なしで、事故があったから運用に問題があったとして、国交省は直ちに運行会社の「陸援隊」(千葉市印西市)の特別監査をするようですが、運賃に反映しても良いので、長距離便は2人運転手にして貰いたいものです。これからの募集チラシでは、「わが社のバスは運転手2名ですよ」がもてはやされるかも知れません。
一般的に高速バスのライバルは高速バスだと思いますが、本質的には鉄道や飛行機との戦いだと思います。これらとの比較検討では、十分リードしているのではありませんか。この路線のバス料金は3,500円。鉄道の新幹線利用に比べて1万円も安くなっています。加えて宿泊代も掛からず、人気を呼ぶのは分かりますが、命あっての物種です。
今回の高速バスは、いま流行の「高速ツアーバス」で、旧来の「高速路線バス」とは違うと言いますが、どちらにしても安すぎて事故を誘発するようなリスクはやめて貰いたいものです。格安航空券も同じです。正規路線のチケットを安く買うことは私もやりますが、格安航空路線を使おうとは思いません。
福島原発事故など、行き過ぎた「利便性」が思わぬ事故を招いています。一つには価格もありますが、心の隙間に悪魔がささやいて、ついついそちらへ靡いて行ってしまった。運転手や会社社長だけならともかく、お客様も道連れにして。これからはお客様も気をつけて、自分を守る最終の砦は自らの判断だけですから。