竜雲舜虹苑機関誌「にじ」お涅槃について

機関誌No.199号に、綾歌郡宇多津町浄泉寺住職佐々木諦道氏の「お涅槃について」と題した記事が掲載されています。竜雲舜虹苑は、特別養護老人ホームですが、法然寺と関係が深いところです。そのためか、宗教関係の記事があって、私は楽しみにしています。
お涅槃というのは、仏教の開祖お釈迦様のご入滅の日とされる2月15日の命日に行われる法要のことで、「涅槃会(ねはんえ)」が正しい表現のようです。仏生山町はこのお涅槃(おねはん)になると、近郷近在から人を集め大変な賑わいであったと言われています。ちきり神社階段下の、山本呉服店さんあたりが一番のたまり場だったそうです。
お釈迦様は今からおよそ2500年前に、インド北部に定住していた釈迦族の王子としてお生まれになりました。恐らく裕福な、何不自由ない環境で幼少期から青年期をすごされたものと拝察します。そういう環境の元で、学問を積み重ねていかれたのでしょう。
しかし人生の苦悩に思い煩い、29歳の時に道を求めて出家され、35歳の時に悟りを開かれ、仏陀(ぶっだ)となります。その後45年間、伝道一筋に托鉢布教を続けられたと言われております。
ちなみにお釈迦様の誕生日は、4月8日、もちろん旧暦ですが、私もこの日が誕生日です。過日、司法書士の山下喜功(やましたよしのり)氏とこのことについて自慢話に花が咲きました。以前から彼の誕生日が一緒であることは知っていました。共に「甘茶でかっぽれかっぽれ」と大笑いでした。
お釈迦様は亡くなられる前に、鍛冶屋のチュンダからキノコ料理の供養を受けましたが、やがて激しい下痢に襲われました。しかしその苦痛と闘いながら、クシナガラまで歩まれ、そこの沙羅双樹(さらそうじゅ)の間で最後の説教をされたあと、頭を北に置き、お顔を西に向けて横たわり、80歳の偉大なご生涯を閉じられたのです。(原文のまま)
恥ずかしながら私も、釈迦と同じ80歳を人生の最後と予定しています。80歳までは元気でお役に立ち、誕生日を迎えて直ちにお釈迦様の世界(もちろん同列とは考えていません)へ召されることを願っています。するとあと20年しかないのです。急がないと、そう多くの時間は残されていません。
ところで「涅槃(ねはん)」とは何でしょうか?これは梵語(ぼんご=古代インド語)の「ニルヴァーナ」の音写語であろうといわれています。その意味は「吹き消す」ということ。つまり、煩悩の火が吹き消された、安らかな悟りの境地のことです。
法然寺様には「讃岐の寝釈迦」と呼ばれる、三仏堂(涅槃堂)の涅槃像があります。堂内には、お身丈9尺の涅槃像が安置され、その周りには、菩薩・羅漢はじめ、鳥獣に至る52類の悲歎(ひたん)にくれる姿が、木彫極彩色で表現され、それは見事です。境内には加えて新たな五重塔、進化する「竜雲うどん」があなたをお待ちしています。