第2994回

入院10日目の出来事 12/Sep/2010

入院生活も板についたというか、ベッドについてきました。首の手術ですから、首肩のあちらこちらが痛いのですが、寝て寝返りも打てるようになって、随分と楽になりました。こうしてパソコンに向かい合う時間も、徐々に増えています。娑婆復帰を目標に、黙々とやっています。

毎日考えて、行くところを作っています。昨日は、憧れの岸和田へ行ってきました。もちろんだんじり祭り前ですから、まつりの雄々しさは感じられませんが、「まつりの前」をほんの少し味わいました。桟敷席も、立ち上がっていました。電柱にも養生シートがまかれ、若者集団が、商店を回りながら「ありがとうございました」と発しています。

一方店頭に、「今年は断る」という張り紙もあります。だんじりの新調は、1億とも2億とも言われていますが、それは積年の大奮発であって、現状商店街は、疲弊しているように見えました。それでも「だんじりまつり」は、盛大にせなあかんのですね。

商店街の落ち着きに対して、そこを抜けたショッピングセンター、ここはよく入っていますね。ここでも夏物一掃バーゲンセールを開催中です。土曜日とあって、子供連れも散見されますが、ここに人がいると言うことは、商店街個店に人がいないのですね。

またこの病院の周辺の、JR駅へも東奔西走とは言いませんが、娑婆復帰のためにも覗きます。駅前の商業ビルも、中規模集積ビルも、テナント募集中です。分譲マンションも、モデルルームの垂れ幕が少し色焼けています。3,110万円と書かれていますが、当然完売になっていないようです。

この町も、大阪神戸の通勤圏です。大都市圏の衛星都市です。それなりに賑わい、それなりに衰退しています。昨今の日本の地方を感じています。私はこの盛衰を、過去の自動車業界、家電業界にみています。トヨタ・日産の系列が出来て、高級車から軽自動車まで、安定した秩序のなかに納まってしまいました。日本車対輸入車の対立構造が明確になって、この業界は成長発展を続けます。

次に家電品販売業界ですが、「ナショナル」「東芝」「日立」などの看板店が、全国に広がりました。この傘下に入った時点で、そのエリアの雄になったのです。加入できた点で、その店は「有名店」としてお客様を集めたのです。

そしてこの動きは、住宅産業界の新編成にも繋がりました。更に時が流れて、不動産業界でも、「アパマンショップネットワーク」や「ミニミニ」「エーブル」などの緩やかな系列下が進みました。

私は全国共通で発生している「シャッター通り」や、「郊外中型店舗の空き」、「雑居ビルの空き」に恐怖を感じています。当時の植本義明(社)香川県宅地建物取引業協会会長にこの杞憂を吐露したことがありました。「心配いらない。新旧交代だ」と言われましたが、旧が去って、いつまで待っても新が来ないのです。

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