第2795回

香川宅建三豊支部研修会

公益社団法人になるか、一般社団法人に成り下がるか、社団法人香川県宅地建物取引業協会は、今たいへん苦慮しています。ここ三豊支部も、支部事務所を独自に持って運営をしている遠隔地支部です。香川県狭しと言っても、高松から高速道路で1時間はかかります。

そんな県下最西端の三豊支部へ呼ばれて、久しぶりに支部研修会で喋っています。庄司三千雄支部長も以前は、「何でもええから頼むわ」と確か仰っていたのですが、最近は支部長からお題目を指定してからの電話です。

そして本日のお題は「仲介業の戦略」という、とてつもなく大きなお題を頂戴してしまいました。2010年不動産業界がどうなり、どうすればいいのかという見通しの発表だと理解していますが、それは評論家か専門の大学の先生であればそんなことも言えると思いますが、一介の不動産実務家にそれを求めるのは、どだい無理な話です。

それでも過去に、「お題」で出来ない(結果内容は問わない)と断ったことがなく、めくら蛇に怖じずの心境で個々に臨んでいます。

がしかし、これについては私も昨年末頃に、「来年はほんまにどうなるんやろう」と密かに心配していた者の一人です。そのため年明けの、その類のセミナーも注視し、ある程度のデーターも取り寄せて、わがこととして考えていたところでした。

さてその内容ですが、「低価格(リーズナブル)」の商品、不動産に人気が集まるというのが結論のようです。もちろん安いけどボロは論外で、安くてそこそこの満足を提供してくれるものに、大勢の人が集まるようです。

しかし私の勉強の過程で出てきた、「日本製は高いけど耐久性が20年の価値がある」というこれまでの日本の最も自慢の長所に、「10年で良いから3割安く」というオーダーが世界中から入るという現実には、驚愕させられました。

日本人のDNAに、「20年を10年に耐久年を落とし、かつそれで3割原価削減」はありません。そういう要求がなかったことと、「コツコツ」積み上げる考え方からは、自ずとより良い品物が出来上がります。結局、質を落とさず、原価だけを3割削減することになってしまいます。

トヨタ自動車の全米リコールについては、機会を見つけて小欄で私の考えを発表しようと考えていますが、「日本製の優れて高いもの」が輸出先現地では、販売高1位の座を滑り落ちはじめています。中国韓国欧米で、韓国製・中国製・台湾製に押されはじめました。

それでも外国人が日本へ来た時は、購買思考のスイッチが変わります。この時期の日本の各地(観光地や話題地)への移動客の多くは、受験生か東南アジア外国人です。その人達が買って帰るお土産たるや、銀座資生堂では一人が100万円単位で買い物をして帰るそうです。

要するに日常は安いもの、特別の「勝負品」は高くても日本製というのが、彼らの購買価値のようです。

話しが脱線しましたが、不動産の仲介戦略、来月1日は最東端大川支部で、17日は高松で懲りもせずに発表します。困ったものです。

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