第2650回

2016年五輪東京開催ならず落選の憂き目

どうしてもこれを確認せず、眠ることはできませんでした。多くの日本人が固唾を呑んで見守った瞬間です。IOCロゲ会長の発表はよく分かりませんでしたが、それは私に英語力がないためですが、どの場面を取っても結果が落選では、意気消沈です。

結果を見れば、南米初のリオに決定したというのは当然なことでしょう。新しい大陸に五輪の魔法をプレゼントするのは、全人類の成長発展から、素晴らしいことだと思います。

しかし、それにしても日本は外交力がありません。政権交代でバタバタした感は否めませんが、それにしても4年間も誘致合戦をして、前政権もこの鳩山由紀夫首相も政府のバックアップをしての敗戦は、やはり人脈不足を嘆くしかないと思われます。言われていたIOC委員会に対峙できる「顔」がいなかったと思います。

私がその人脈(顔)を重視するのは、「マドリード」の戦略にそれが見え隠れするからです。4都市の中で最初に姿を消したのは、オバマ大統領夫婦がプレゼンをしたにもかかわらず「シカゴ」でした。国の保証がないのが致命傷でしょう。大統領が応援したとて、口約束では世界は納得しません。

次に落ちたのが東京でした。2度目の東京開催の目的の追求が、やはり十分されていなかった。悪いと言うより、よくないから落とされたという感じです。

そしてマドリードとリオデジャネーロが残りました。マドリードは、高い国民の支持とサマランチ前会長の存在です。息子さんが委員として活躍していましたが、その後ろ盾はもちろん父親の影響力です。私の言う「人脈」です。

最後に勝ったのは、リオデジャネーロですが、ここはよかったというより、「悪くなかった」という印象です。2大会(2012年ロンドン)続くヨーロッパ大陸での開催に、バランスをとった格好ですが、それよりなにより、「初挑戦」が多くの委員を動かした要因でしょう。

こう考えると次回2020年東京開催も、このままでは無理ですね。開催地誘致のプロ集団を高額で雇い入れても、日頃培った人脈にはかなわないということです。

落選のために、石原慎太郎東京都知事の責任追及が熱を帯びることでしょう。いいも悪いも彼のキャラクターに追うところが大きかったと思います。単に五輪の失敗だけにとどまらず、「都民銀行」や「築地移転問題」も浮上してくることでしょう。

敗軍の将、兵を語らず。次の顔の模索がはじまりそうです。

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