長男松野賢士との久しぶりの会話
長男が入社して、3年になります。近くにいながらなかなか飲みにも行けず、長男と2人での食事は、確か2度目だと思います。あそこも教えておきたいとか、ここは知っておけよと言う店が幾つかあります。年が違うので需要が違うとは思いますが、食べ物屋さんは「美味い」は変わらないだろうし、飲み屋さんも「楽しい愉快」は選択のポイントだと言うことは今も昔も変わらないと思います。
久しぶりで言った飲み屋さんで、「長男です」と紹介すると、「お父さんの1万円で助かったのよ」と訳のわからない話しが始まりました。
思い出しました。私がPTAの会長職の頃、青少年の成長についてのセミナーがありました。「女の子の初潮には赤飯を炊いて祝ってやっても、男子は冷遇されている。夢精があれば祝ってあげないとおかしい」と言われました。
バカなPTA会長は、「初潮はわかっても夢精はなかなか報告が来ない」、どうすればいいのかと質問をしました。「報告したらお祝いに1万円やると言いなさい」とアドバイスされました。このことを先のママは、私の息子の顔を見て自分の息子のことを思い出したのでしょう。彼女の3人の子供さんも、もうすっかり逞しい大人です。
この1万円作戦は、もちろんわが家でも使いました。セミナーから暫くして長男が、その後2年程して次男からも報告がありました。効果覿面でした。「いいか今日からお前も大人だ。自覚を持って行動しろ」と男道を伝授しました。
男の子とのコミュニケーションが1万円を媒介として成立するというのも何だか問題がありそうですが、全く会話がないよりはずっとましで、ある意味では的確な媒介ではないでしょうか。
最近長男との会話がありませんでした。口を開くと仕事上の文句だけです。当たり前に出来ても、褒めてやることもありません。父親が男子の変化を注視してやらないと、あの成長期のような大きな変化はありませんが、息子にとって父親は一人しかいないのですね。男子はみんな、父親に褒められたいのですね。久しぶりにうまい酒を飲んで、運転代行で騒ぎながら帰ってきました。おしまい。