国松孝次警察庁長官銃撃から13年
この事件の一報には大変驚きました。平成7年3月30日の出勤時間に、自宅マンションを出た国松長官が銃撃され、4発中3発が腹などに命中して重傷を負うという事件でした。
当時は、北朝鮮の狙撃犯行説も飛び出すほど、奇々怪々な大事件でした。警察のトップを狙う犯行は、日本国に牙を剥くに等しい愚行です。当時悪評の高かったオウム真理教も、犯人でないかと噂されていました。
というのも、一人でこれだけの大きな犯行が出来るわけがないという判断、大がかりな組織が介在した犯罪と思われていました。
第一に警察庁長官の住まいは、警察関係者の中でもトップシークレットの筈で、当然護衛官も複数警備に当たっていることから、狙撃するという発想にならない対象者です。本当に庶民からすると、謎だらけの事件でした。しかし、重大な関心事でもありました。
その後、捜査本部は平成16年7月オウム真理教元幹部3人を逮捕しましたが、嫌疑不十分で不起訴処分となりました。オウムの仕業としたら、動機は十分ですが、物証が余りにも不足していました。少なくても報道上のことですが。
そこに、中村泰被告(別の事件で収監中)の存在が捜査線上に再浮上したと言われています。こちらも自供からで、肝心の拳銃も海の中で発見は出来ないでしょうが、事件2日前の下見時の様子や銃撃後に逃走用として使った自転車の遺棄状況、銃撃に使ったとされる回転式拳銃と同じ拳銃を米国内で購入していることなどを供述しているようです。
特に拳銃は販売店も特定できて、中村泰被告が購入した記録も残っているという。ただしその拳銃を、北海道への船上で海に捨てたと言うから、これを拾い上げるのはまず無理でしょう。
そして長官の住まいは、警察庁へ忍び込んで、非常時のマニュアルを盗み見して、その場所を知ったという実に大胆なやり方です。
でも一番驚くのは、彼が犯人だとしたら、単独犯であることの可能性が高いこと。あれだけ大騒ぎした大事件の犯人が、日本人一人だとは、彼はもしかしたらゴルゴ13ではないのか。時効まであと2年、解決が待たれる事件です。