第1918回

アシックス創業者・鬼塚喜八郎氏死去

新聞によりますと、スポーツ用品メーカー、「アシックス」の創業者、鬼塚喜八郎(おにつか・きはちろう)氏が先月29日心不全のため死去したと伝えています。

私は、鬼塚喜八郎氏の講演を聴いたことがあります。創業時の苦労、製品の、私はバスケットシューズの製造秘話を聞いたのです。

鬼塚喜八郎氏は、シューズで世界に「オニツカ・タイガー」を知らしめたのですが、バスケットシューズの開発に当たって、止まること、滑らないことが重要として、床から剥がれないほど接地力が高いシューズを作りました。剥がれないので次の攻撃が出来ずに「これは失敗」と実に明るく開発過程を説明していました。

89歳で逝去とありますから、私が話をお聞きしたのは70歳を超えていたと思います。明るく素直で元気でした。失敗は成功の母と言わんばかりの、「失敗自慢」の大爆笑でした。

アシックスと言えば連想するのは、USA「ナイキ」のシューズです。ナイキは今は日本でもファッション性が高く、若者を中心に大人気です。ナイキの創業者は、この鬼塚喜八郎氏の指導により、ニューヨークの「ナイキブランド」を作ったのです。

そのへんのところを鬼塚喜八郎氏は講演で、「彼が熱心に指導を請いに来た」と、さらっと紹介していましたが、別のところからの情報では、彼がアシックスの商品情報を盗んでニューヨークで製造販売したと言われています。

ことの真相は知るよしもないのですが、私はそれほどまでに鬼塚喜八郎氏が研究開発熱心で、そのDNAが太平洋を渡ったのだと言いたいのです。

惜しい人を亡くしました。鬼塚喜八郎氏のご冥福をお祈りします。

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