リーマン・ショックからまもなく10年今やもっと危うい
2008年9月15日、米国投資銀行大手の「リーマン・ブラザーズ」が破綻し、世界は金融危機に陥った。それから10年。世界経済や金融システムは息を吹き返したが、爪痕は克明に残り、新たな危機の予兆はある。専門家によれば、08年より今の方が危ういとも言う。ユーロ安も、その要因の一つでもある。
08年9月は、今のトランプ大統領と同じ共和党のブッシュ政権の末期。大統領選挙を11月に控え、議会では金融の公的救済に批判的な声が高まっていた。「強欲なウォール街を救うのは許せない」との世論も、政府は無視出来なくなった。民主党は、ウォール街に象徴される金融業界に優しい。しかし共和党は、トランプ大統領を見ていて分かるように、工業・農業保護主義で、とりわけ金融政策では、アメリカファーストで特に日本をひどい目に遭わせる。
私は過去のアメリカがとった、二つの電撃政策を思い出す。二つとも共和党大統領の時代。その一つは…


