瀬戸内国際芸術祭2016夏会期がもう終わる男木島へ







現代アートのトリエンナーレ「瀬戸内国際芸術祭」と名付けられた瀬戸内国際芸術祭2016ですが、3年に一度の開催で、春会期が終わり夏会期も4日(9月)に終了します。今日は定休日で、珍しく宅建協会の会議もなく、ふらっと出かけてみることにしました。
どこへ行こうかと迷いましたが、とりあえず近場の女木島から男木島へ渡るフェリーに乗ることにしました。自宅からコトデンに乗って、高松築港へ。ドアートゥドアーで、30分。本日は夏休み明けの木曜日と言うことですが、存外大勢の人です。
しかしまず私のような、中年の男性一人はいません。圧倒的に、老若女性です。若い女性の一人見学も、多いようです。もはやイベントの成否は、女性層の賛同の有無に左右されています。男性は、その意志表現のお供程度の存在です。
この年になると、話しかけるのが億劫になり、言われるとべらべら喋るのですが。その中の一人の女性は、昨日出張で来て、高松に宿泊し今日は休暇申請でこのように散策し、最終便で帰るような話をされていました。靴が私の履いている靴とよく似ていた物でしたから尋ねると、スペイン製で軽いと言っていました。
昨日までがハイヒールで、今日は足下が軽快、島の風も心地良いと。そうそうここは男木島です。高松からフェリーは20分で女木島へ、それからまた20分かけてここ男木島へ到着。なんとなくですが、3年前もここ男木島へ来ました。しかし乗船時は、暫くぶりの男木島へ行こうと思ったほどです。
しかし船が近づき、船着き場に君臨する「男木島の魂(男木交流館)ジャウメ・プレンサ作」を見て、3年前に来たことを再確認しました。そうそうお食事処円(まどか)でかみさんと食事したときに、メバルの煮付け定食が1食しかなくて、それで今日は弁当を持参したのだろう?
一番印象に残っているのが、「56オンバ・ファクトリー」です。ここへは来た記憶がはっきりとありました。島で住民が使う移動手段が、乳母(オンバ)なのです。また新作の、「アキノリウム」は感動的でした。古民家の2階に、消音モーター仕掛けの竹作品が20程度ぶら下がっています。
それが時計仕掛けのオブジェとして、順番に動き、竹の音ではあるのですが、高低大小の音を醸し出します。2階に4つの座布団があり、たまたまですが二十歳の3人の女性と体験しましたが、私を含めてみんな聞き入っていました。公式ガイドブックによれ、男木地区コミュニティ協議会の作品所蔵となっています。
そのためか、島民が誘導係として指示しています。先の2階へ上がる前に、1階の椅子席で、影絵を使って次の案内の時間待ちをしていました。ここのように島民が受け付け等の係をするのはまれで、多くはボランティアの「こえび隊」がやっています。
ボランティアの「こえび隊」は、老若男女います。ここまでのフェリー代は官費だそうですが、弁当は自弁だそうです。そんな多くのボランティアに支えられて、瀬戸内国際芸術祭2016は運営されています。今年は暑い日が続き、ボランティアも大変だったと思います。
そんな「55イム・ミヌク」で、恐らく70歳に手が届いているボランティアの「こえび隊」の受付男性。ここは木下恵介監督の映画、「喜びも悲しみも幾年月」の灯台をモチーフにした作品が並んでいます。そのこえび隊曰く、「13時のフェリーを諦めて15時のフェリーにして、灯台まで行ってきまい」。
言われても男木島灯台まで、約1.8㎞/徒歩30分の片道です。「電動自転車の貸し出しが、フェリー前の手荷物預かり所でやっている」と教えてくれました。早速、騙されてみることにしました。せっかくのアドバイスです。男木島灯台には興味があります。いつ行っても約1.8㎞なら、いまから行ってみるか。
私も灯台の歌は知っています。「おいら岬の灯台守は、妻と二人で、沖ゆく船の無事を祈り、灯をともす灯をともす」という台詞だったと思います。高松源平LCだったか、灯台周辺の高台に水仙を植えるボランティア活動をしている。古いフィルムでしたが、「喜びも悲しみも幾年月」の予告編を灯台記念館で見ました。
やはり男木島は、この男木島灯台が第1級の芸術作品です。私は電動自転車を使いましたが、一人で歩いている若い女性とすれ違いました。思わず「ゴメンナサイ」と言いながら、疾走していました。帰りのフェリーの中で再会したので聞いてみると、「歩きたかった」。おっさんは本日1万歩達成で、電動自転車とは、実に恥ずかしい。