第3882回

被災地石巻にて2013

石巻は寒い。東北ですから当たり前ですが、2月はことのほか寒いですね。朝から復興した、宮本水産㈱本社を訪問しました。本社と言っても事務に使うスペースは僅かで、半分近くが冷蔵庫と作業場です。周りを見渡しても、まだまだ「復興」という言葉にはほど遠い有様。宮本水産の立ち上がりは、最も早い部類に入ります。

競りも始まっていますが、建物は仮設です。グランドレベルもかなり上がっています。堤防も新しいものは2~3メールは上がっています。道路も上がっています。全体に上がっているのですが、被災を免れた建物との整合性に困っているようです。なかにはポンプアップの排水もあるようです。

昼は「鮮魚店プロショップまるか」へ行きました。私が被災後の4月に瓦礫を片付けたあの店舗です。嘉二の姉夫婦がやっています。魚類の販売以外に、刺身定食やラーメン類の提供もしています。刺身定食630円は、お値打ちです。いくら丼などの丼物やチャーハンなどもあります。

カニも売っています。イカも出てきましたが、ついさっきまで生きていたイカです。エビも大きな物がついています。魚好きの馬場基尚氏などは、随喜の涙を流すでしょうね。ウニも団体で、一生懸命並んでいます。みんな食べて食べてと訴えています。

店頭に、高成田享著「石巻讃歌」が3冊並んでいました。私と湯川正が買ったら、たちまち寂しいコーナーになってしまいました。高成田氏は朝日新聞の記者で、折に触れて石巻に入り石巻を書いています。この「まるか」も何かの縁からか、よく登場します。

宮本嘉二の計らいで、明大の後輩の不働産業者が訪ねてきました。牡渡正剛(おとただたけ=石巻中央不働産㈱代表取締役)さんです。昭和60年卒と言いますから、10年後輩です。「牡渡君」ですね。明治大学校友会石巻地域支部事務局を兼務していると名刺を頂きました。14日の告別式に、明治大学校友会から花輪を頂戴していたことを思い出しました。ありがとうございました。

この店が繁盛しているのは、大変嬉しいですね。新鮮な魚が並んでいるし、昼時はご飯を食べる人で賑わっています。ビールの持ち込みをしている人はいません。アルコールの販売はしていないので、呑んでいるのはわれわれだけです。

宮本水産も社員が戻って活気が出ています。愛媛ナンバーの大型トラックが入っていました。聞くと熊本市内の養殖場まで、餌になる冷凍魚を運ぶとか。ここから運ぶと、値打ちがありますね。流通は頻繁に、元に戻っています。ここで働く老若男女も、競り市場で働く人も、やはり仕事がないと元気がありませんが、仕事をしているとまたよく食べています。人間の営みが一部戻っています。

夕方前は、懇願してスーパー銭湯に行きました。良いですね寒いところで入る大型風呂。労働(本当は何も貢献していません)の後の風呂は良いですね。松栄不動産の自走式駐車場の解体現場も見てきました。もう少しで被災から2年になりますが、復興は道半ば、と言うより緒に就いたばかりです。遅いなと感じますが、10年復興景気が続くと思えば、それもありかなと思います。

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