第3756回

古民家から学ぶこれからの家づくり

本日の朝は冷え込みました。また13時から、栗林公園の掬月亭で表題の講演会が開催されました。主催は、四国中古住宅流通促進事業協議会(略称四国連携)ですから、私も参加しました。四国連携は「中古住宅」の流通をお題目にしています。全国12カ所で「中古住宅」を活かす方法の模索が進められていますが、「古民家」まで含めているのはここ四国連携だけです。

私自身も「古民家鑑定士」でありますが、一般社団法人香川県古民家再生協会や一般社団法人住まい教育推進協会が香川県、愛媛県にあることから全国唯一、「古民家」も「中古住宅」として考えています。

今日の講演会は、私もいろいろなところで駄弁を弄していますが、こんなさわやかな秋風が吹き抜ける自然のエアコンが効いたところでおしゃべりするのは、初めてです。日本の家屋は、湿気が多いことから夏を住みやすくと言われていますが、吉田兼好の言葉を引かずとも実感しました。

掬月亭の中の「初莚観」と呼ばれている、お茶会では床の間があり次の茶人の控えの間になっているところが「初莚観」というそうですが、今日初めて知り、ここでの講演会です。明日の茶会のために、本来の奥の「掬月」はお借りすることが出来ませんでした。

第1部は、「持続可能な生活や古民家活用の為の組織、古民家再生方法」と題して、一般社団法人香川県古民家再生協会佐伯博英代表理事が講演されました。私が古民家鑑定士を受験したのは、佐伯博英代表理事の奨めでした。これまた偶然ですが、佐伯博英御夫婦は3年前ですか拙宅の隣に新居を構えています。

第2部は、「定期借地借家権制度を利用した古民家などの中古住宅での資産有用」という難解なお題を頂き、私が60分しゃべりました。まずは、「定期借地借家権」の紐ときからはじめて、定期借地権付住宅最近の供給実態、定期借地権の活用事例、中古住宅での資産運用と話を進めていきました。

聴講者の質問から分かったことですが、「定期借地権」と「定期借家権」の2つが一緒になって「定期借地借家権」になっているという理解が得られていなくて、「借地」と「借家」がこんがらがっています。当然と言えば当然ですね。良い質問を頂きました、今後の話しの構成に是非取り入れさせて頂きます。

今日は、高橋司枝栗林公園副所長も駆けつけて下さいました。お昼から初めての「栗林学」が開催されていたようで、ちょうど私の話の最後に間に合いました。先ほどの掬月亭(きくげつてい)の「初莚観」(はつにわかん)のように、栗林公園内では漢詩に基づいた名前が多いようです。

高橋司枝栗林公園副所長が、参加者を前にいろいろ説明をして下さいました。また絶妙なタイミングで、抹茶が振る舞われました。和んだところに質問が出て、なぜ栗林公園に栗の木がなくて松の木が多いのかという質問にも、高橋司枝栗林公園副所長は丁寧に答えていました。

加えて質問者曰く。昔殿様の頭に栗が落っこちて頭にささたった。立腹した殿様が栗の木を全部切らせた。「殿、この後は如何しましょうか」「少し待つかな」で松の木が繁茂しているとか。ジャンジャン。

講師の特権ですが、立って聴衆の方を見ながら話しをしていると、池に浮かんだ和船がゆっくりと往来するのが見えました。土曜日ですから運行数も多いのか60分の話しの間に、3度行き交う和船を見ました。ゆっくりとした速度で、優雅ですね。殿様気分とは、時間に追われないこのようなことを言うのですね。

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