稲盛塾長DVDを見る木曜会2012第6回

木曜会でした。私も発起人の一人となり、稲盛ホール(高松市ヒューテック内)から門外不出の、過去に行われた塾長例会DVDを見る会の開催を働きかけています。とは言いながら、毎回参加とはなかなかならず、恥ずかしい次第です。本日は、機関誌34号平成12年4月号に掲載された、前年12月6日に大阪で開催された塾長講話でした。
京セラフィロソフィー手帳のひもときの第15回で、平成11年最後の塾長講話で、大勢の塾生が詰めかけている様子がDVDに納められています。「全従業員に原価意識が備わっていなければならない」と説きます。
大学生の初任給は20万円。残業代やボーナスを含めると約40万円かかります。ひと月の稼働時間が20日間とすれば、1日あたりの人件費は2万円となり、1日8時間とすれば、1時間は2500円になります。さらにそれを10で割れば、6分250円です。
そう考えれば、ただウロウロしてすごしている社員が目障りになってくる。250円があの辺をウロウロ、この辺をウロウロ、何もしないでふらついているのを見るに付け、もうたまらない思いがします。「あなたの給料は、6分あたり250円なのです。だから、6分間でそれ以上の価値を生み出してもらわないと、会社は赤字になるのです」と教えてあげなければなりません。
経営者が「あなたは午前中、ボーッとしていたでしょう。それであなたは1万円を無駄にしたことになるのです」と、いちいち従業員に面と向かって言えば、非常にきつい印象となり、反発を受けるかも知れません。しかし従業員の方から自発的に「考えてみれば、今日は午前中ずーとボーッとしていた。会社に1万円の損をさせてしまった」と考えてくれるようになれば、必ず経営は上手くいくはずです。
従業員が経営者と同じような意識を持っていれば、「そんなことしていたのでは採算が合わないじゃないか」という経営者の言葉に、すぐうなずいてくれるはずです。原価意識は、ビス一個、ナット一個の値段を知ることからと言っています。JALの格納庫にも、部品の価格を表示した置き場が確かありました。
原価意識を従業員に持って貰うよう話しをしていく。そうやって、原価に対して敏感な従業員を一人でも多くつくることが、会社の採算を向上させることに直結するのです。ここで稲盛和夫塾長は、利益を上げるとは言っていません。あくまでも原価意識を持たせ、その結果として後から儲けがついてくると説いています。
後半戦は、「現場主義はあらゆる部門に通じる」と説いています。これは私の30年間でも実感としてわかります。私の現場は、「物件現場」であり「お客様先」です。「売主」「買主」のお住まいも現場の一つです。これをおろそかにすると、思わぬミスが発生します。刑事ドラマの中で、老刑事が「現場百回」という台詞を吐きますが、まさにその通りだと思います。
最後は、人生は魂の試練の場、人間の一生で価値のあることは何なのか。結論から言いますと、それは「心を高める」ことなのです。「心を高める」「心を磨く」ことこそが、自然がわれわれに生を授けた真の目的ではないかと私には思えるのです。
そして六波羅蜜(ろくはらみつ)の解説が続きます。①布施(ふせ)②持戒(じかい)③精進(しょうじん)④忍辱(にんにく)⑤禅定(ぜんじょう)⑥智慧(ちえ)です。持戒は戒律を守ることですが、お釈迦様は(持戒のなかに)「人間には6つの煩悩があると」と説いています。六大煩悩は、貪(とん)瞋(しん)痴(ち)慢(まん)疑(ぎ)見(けん)です。