第3549回

読売巨人軍の内紛に私は大いに期待

春分の日です。先祖に手を合わせる日ですが朝日新聞が一面トップで掲載した、プロ野球選手の入団当時の契約金に関して、プロ野球機構が決めた1億円という上限を、読売巨人軍などが協定に違反して高額な契約金を支払っていたという記事の余波が広がっています。

その後読売巨人軍の元球団代表・清武英利氏が、ワック社から暴露本を出したというので、読売新聞側は怒り心頭、渡邉恒雄球団会長は内部資料の流出で「泥棒」の仕業だと、暗に読売巨人軍の元球団代表・清武英利氏を名指しで非難しています。

昨年だったか清武英利氏が、突然泣きながら記者会見を開いて、巨人軍の機密事項を暴露したと言って解任(私は解任されることが決まってからの暴露だとみている)されましたが、あの会見自体も何でかなと不思議に思ったものでした。恐らく渡邉恒雄球団会長の意に反した言動があったものと推測します。

読売巨人軍は、今も昔も正力松太郎さんの薫陶をうけた渡邉恒雄球団会長のものです。私のような事情をあまり知らない巨人軍ファンでさえ、「あのおっさんの意向に反対しては監督も務まらない」と思っています。だから当時の球団代表・清武英利氏の記者会見にはビックリしました。

読売巨人軍の言い分は、上限はあくまでも目安で、拘束力はないものだ。契約自由の原則からも、法律違反ではないと論じています。これから先は裁判沙汰になると予想されますが、それでなくても野球人気が下火の今日この頃、こんな内紛をやっていたのでは、ファンの支持はますます離れていくばかりではありませんか。

そうであるなら一層のこと、この際清武英利氏にここ一番頑張って貰って、洗いざらいの資料を公開して、多くの球団が上限を超えて契約金を払っているという現実を衆目

の前にあきらかにしてはどうでしょうか。しかしそれをしたところで、野球人気は上がるまい。

それはそうと、裏返してこの話題を考えたとき、1億円という上限を設けることに意味があるのだろうかとも思います。この際、あってもなくても同じような上限枠であれば、撤廃したらどうでしょうか。ドラフト制度もそうですが、選手は自分を高く評価して貰いたいだろうし、高く評価してくれる球団へ行きたがるのはよーく分かりますよ。

40歳前のおよそ20年間の現役選手期間ですから、その後の生活も考えたら、契約金も年俸も高いにこしたことはない。これが人情でしょう。読売巨人軍が強すぎると面白くないと考える人がいて、今のような制度が出来たのではないかと思いますが、強い読売巨人軍がいたら球界がダメになりますか。

面白い話題がフリー百科事典ウィキペディアに掲載されていました。母子家庭で成人した渡邉恒雄少年が、大学は東京大学ですが、それまでに数多くの中学校に落ちたことや、東京大学文学部哲学科卒業後は読売新聞社に採用試験次席で入社(その年の採用試験首席は、後に作家となる三好徹)。「朝日新聞社に入社したかったが採用試験で不採用になった」と週刊朝日のインタビューで答えているが、本心なのかリップサービスなのかは不明。

その朝日新聞を相手に、これから法廷で喧嘩です。死んでしまった親父と同じ年の「ナベサダ」に、元気で頑張って貰いたいものです。巨人軍が強くても良いじゃないですか。鬼がいないと、球界は盛り上がりませんよ。ワンマンと情報開示の両方に、大きな期待をしています。

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