第3209回

稲恭宏医学博士の低線量率放射線療法を誰も信じない

会う人毎に、もしかしたら稲恭宏(いな やすひろ)博士の唱える「低線量率放射線」の学説が、世界を救うかも知れないと話すと、全員が「そんなあほな」と言います。YouTubeの講演映像を見た人の中でも、あれは極右の偏った思想に満ちた人間の話だと酷評をしています。

私も14分に分割された6回分、約80分の講演ビデオを改めて通しで観てみました。私には科学や医療は分かりませんが、この学説が本当であってくれたらと、祈る気持ちで観て、人にも観るように小欄でも薦めています。

特にスーパーマーケットなど、食品を扱う人には全く通じません。「松野さんあんた買うか」と言われる始末。幾ら異常はないと言っても、にわかに消費者が通常の購入をするとは思えないと言われてしまいました。確かに環境問題には「ウソ」が多いのですが、私には真偽は分かりません。

東京電力福島原発事故は、また思わぬ所へも飛び火しています。こんな世界規模で福島原発の動向を一喜一憂しているときに我田引水で、恥ずかしい気もしますが、これは高松経済界にとっては、原発事故並みの一大事です。

愛媛県の中村時広知事が、四国電力千葉昭社長に、原子力事業を統括する「原子力本部」を高松市から松山市へ移転するように求めていたことについて、四国電力は6月末をめどに移転すると中村時広知事に回答をしたそうです。

副社長が就いている原子力本部長が松山市に常駐し、地元愛媛県伊方町民の不安を払拭するのが狙いとしていますが、これは四国電力という地場大手企業のまさに分割です。

さすが敵もやるものだ。われわれも福島原発の事故で、「伊方原発」は大丈夫かとすぐに考えました。それを千載一遇の機会として、中村時広愛媛県知事は迫ったわけです。

四国電力の原子力本部が動けば、それを取り巻く企業も動きます。郵政と林業の出先だけが松山市と高知市に分かれていて、その余は高松に集積しています。だから高松市は「支店経済の町」として、それなりの地位を保ててきました。レベル5の大ピンチです。

この中村時広愛媛県知事は前職が、松山市長です。その前は浪人をして衆議院議員です。私はかねてからこの御仁の才能に、恐怖心を抱いていました。若くてアイディアーに富み、実行力があります。

「坂の上の雲」の原稿を、司馬遼太郎の奥様を三顧の礼で説得し、ついに映像化に成功した功労者です。それも映画化ではなく、NHK(郵政は四国の出先が松山です)の映像化に成功したのです。

生前司馬遼太郎本人は、長編すぎるから映像化には不向きであり、日露戦争等を美化されかねないとして、映像化には首を縦に振りませんでした。司馬遼太郎さんは、もと産経新聞の記者です。どうしても右よりをよしとする思想が、底辺に流れているのでしょう。

蛇足になりますが、日本の戦前からの新聞は、ほとんど例外なく右翼系新聞です。あの左翼の代表のような朝日新聞ですら、戦前は御用新聞ですよ。社主がみずから戦争国債を大量に買い込んで、大日本帝国軍を奉ったものでした。

ところが敗戦を迎え、GHQから発刊禁止を通告されて、変節して今に至っているわけです。私が読んでいる新聞は、地元紙の「四国新聞」はあたり前として、今は読売新聞ですが、その前は産経新聞です。私も右寄りです。国旗掲揚して国歌を唱います。

松山城も整備し、正岡子規を野球殿堂へ押し込んだのも彼の手腕です。Bathboolを野球と訳したのは正岡子規ではないようですが、「野球」を広めた功労者であるとして、日野連に働きかけていたものです。

そして殿堂入りする人は、関係の深い球場で、プロ野球オールスター第1戦の前に表彰されるセレモニーがあります。そこが松山坊ちゃん球場です。そしてセレモニーを全国テレビ中継が始まる5回の表まで引っ張る演出。心憎いまでにしたたかです。

敵でなければ意見が合うことでしょうが、道州制の州都を争う仲では、二者択一のどちらかでこれは「せこい」と言われようが、どうしても譲れません。

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