第2847回

思い出話は自慢話かな

読売新聞香川版26ページに、「香川県警初の女性警部に昇進安富行美さん43」が写真付きで大きく扱われています。香川県警婦警の第一号(号は好きではありませんがそう書かれていて、わかりやすいと思い)と言うか、第一人者として内外に有名な人です。

20歳で就職する際に、香川県警では女性警察官の採用はなく、仕方なく交通巡視員になったという安富さん。当然1993年に県警が、女性警察官を初めて募集した際に79倍の競争に勝って、最初の婦警になりました。結婚して3歳の女の子がいたと聞いています。

私が安富さんとお会いしたのは、人を介して、「仕事の意味、働くという意義」をテーマに、香川県中小企業家同友会共同求人委員会の新入社員研修の講師として、適者を探しているときでした。今から10年少し前でしたか。

特に女性にあって、責任を持って仕事を遂行する、結婚子育てもあるだろうけれども、仕事はその内容を良く理解して、心を高め魂を磨く場だと言うことを、誰か伝えてくれる人はいないかと探していました。

そこで安富さんに、巡り会ったのでした。香川県警も婦警を採用し始めて、PRをする時期だとお考えだったのか、その時も高松北警察署勤務でしたが、署をあげて賛成して下さいました。

そして本人や警察上司の同意を得て社員研修開催の募集をかけたのですが、なんと内からの異議が私に多く寄せられたのでした。「民間企業の社員教育に、公務員は向かないのではないか」という意見が多かったと記憶しています。

私は民間公務員という枠組みで考えていたわけではなく、「働く喜び」を伝えたかったのですが、猛反対がおこりました。そこで私は、「対外的にお願いをしたことだから、是非やらせて下さい。聞いた子らの評判が悪ければ委員長として責任をとります」と弁明して、強行しました。

結果はご想像通り、大変好評でした。私より上位の役員も相当数来ていましたが、何の文句もありませんでした。特に印象に残っているのは、また10歳もならない子供を連れて大人数でキャンプへ行っていたときの話ですが、焼き肉を掴んだその時にポケベルが鳴りだし、途中で一人その場を後にしたという下りです。もちろん非番の日のことです。

当然子供には泣かれ、「仕事だから行くよ」と心を鬼にしたそうです。最初の婦人警官という立場もそうとう苦しいと思いますが、雅子様が来県されてもその車には安富婦警が乗っていました。ずいぶん古い話をしてしまいました。

電話で相談 メールで相談