第2693回

NHKテレビ番組に見る「自動車革命」は現実するのか

池田塾の池田清一郎さんが、10月に「NHKスペシャル」で、「クローズアップ現代」で報道された番組のダイジェスト版を11月例会で配布していました。

それによると世界の自動車は、間違いなく「電気自動車」へ移行すると読み取れる。それも100年も先のことではなくて、年限は書いていませんが感覚的には10年間と言って良いでしょう。

CO2の削減目標が25%ですが、自動車がすべて電気で動くとなれば、削減は可能になります。「エコ割減税」で、トヨタも日産も三菱自動車までもがV字回復をしています。しかし減税措置が無くなれば、若者の車離れと同様に、どの世代でも新車の購入はほとんど無くなると思います。

これが電気自動車になればどうなるだろうか。超高級車を除いて、まず価格は下がると思います。エンジンや変速機がいらなくなると、自動車部品は現行の1/10でいいと言われています。9/10の部品がいらなくなる訳です。恐ろしいまさに革命です。

そして高熱を発することが無くなることから、すべてが鉄という発想もなくなります。シャーシーなどのフレームは鉄のままかもしれませんが、多くの部品がプラスチックなどに変わると思います。

三洋電機が「充電池システム」の量産化を発表しました。電気自動車の心臓はモーターですが、血液や臓器は電気やそれを備蓄する充電池、つまりバッテリーですね。モーターは新幹線でも動かす水準にある技術で、形状を変えてトルクを生み出す改良は比較的早いと思います。問題はバッテリーですね。

より小さく軽量で、大容量の充電放電が短時間で出来るバッテリーが不可欠です。それも昨今のインフルエンザワクチンのように大瓶1つでなくて、小さな物が沢山入っていると交換が簡単になります。

こうなると電気自動車は「家電」の範疇になります。世界中で大中小のメーカーが林立して、群雄割拠がはじまると思います。どこの国のか、どこのメーカー製かを問わなくなって少なくても今のトヨタ・日産・ホンダの優位性は続かないと思われます。

大変な産業革命が起こりそうです。化石燃料の枯渇に合わせて、人類は次のエネルギーを求めて革命をおこそうとしています。

また家電の一つになる自動車は、夜間充電することから放電、つまり昼間走行時に蓄電した電気を家へ供給するまでになるかもしれません。こうなると、昼間は太陽光発電、夜はマイカー供給で、電力会社から購入する電力量は激減します。国策としての電力業界のあり方も様変わりします。これはまさに革命です。

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