第91回全国高校野球選手権大会の優勝は中京大中京
良い試合の連続でした。仕事の関係で、昼食時しかテレビ中継を見ることは出来ませんが、今日の「日本文理(新潟)」と「中京大中京(愛知)」の決勝戦も、全国4千余高約20万超人の選手の溜飲が下がる、想いのこもった好ゲームだったと思います。
甲子園野球は、準決勝が一番面白いと言われています。決勝戦に出なければ、メダルがないのです。高校野球には、第3位銅メダルが残念ながらないのです。
その反面これまでの決勝戦は、ワンサイドゲームになることが多かったと思います。特に初回から得点をされると、存外そのままで9回まで流れてしまいます。しかし今年の決勝戦は違っていました。
結果はご案内の通り、「中京大中京」が10対9の僅差でからくも「日本文理」を破り、全国の頂点に立ちました。それも夏の大会優勝戦は、これまで7回試合をして一度も負けたことがないというから驚きです。
中京大中京の大藤監督は、伝統校(旧中京商業)の重圧を背中に感じ、これまで言葉に言い表せない自己矛盾を感じながらの約20年。でもこれでこの先10年間は、自分流のチーム作りが出来るのでしょうね。伝統校の監督も上昇気流に乗るまでは、イバラの道が続くのです。
一方負けた日本文理ですが、新潟県勢初の優勝を目指しとは言うものの、初戦前を思い出せばよくここまで、そしてこれほどまでに野球の聖地で活躍が出来たものです。その要因の一つに、大井監督の存在が大きいと思います。
大井監督へのインタビューでも、「とてもあの中京には及びません」と言いながら、選手には「お前達は負けていない」とか言ってたのでしょうね。経営者の学ぶべきところが、高校野球の随所にあるように思えてなりません。
最後に私の好みを少し書かせて下さい。岩月宥磨選手です。花巻東にも2番打者の小さな外野手がいましたね。私の視点からはよく似た選手です。チーム打率が3割を越える打撃人の中にあって、2割打者は守備の人です。
同点にされた4回、1死一塁の守備で左翼手の岩月君の所へ日本文理の伊藤君の渾身のあたりが飛んだ。当然野手岩月君の上を抜けて、フェンス前への二塁打で、一点のビハインドと誰もが思った瞬間、岩月選手がその打球を好捕したのです。
一度ボールから目を切って、最後の瞬間にグローブを差し出し、ポールがその中に吸い込まれたと言うのです。この好捕は地味ですが、大いにチームに貢献しました。私は地味でも、一役を担える選手の活躍にワクワクします。監督はいいところに要の選手を入れていたものです。
そして心配なのは、花巻東の菊地投手です。日米親善野球も欠場のようです。元気に好きな野球を続けてもらいたいものです。