第8801回

広島への原爆投下から81年目の暗黒の日

世界初の原子力爆弾がアメリカ軍によって広島市へ投下されたあの日から、81年の月日が流れ、アメリカ軍に恨み言を言う日本人が高齢化のためほとんどいなくなっています。昨今の為替相場の日米共同介入を、トランプ大統領は「友情」からだと言うのですがその際も、「真珠湾攻撃を除いて」と断るように、アメリカ人は日本海軍の真珠湾奇襲をいまだに許さないという態度です。だからといって、無辜(むこ)の民間人を大量に虐殺した原子爆弾の広島投下を、戦争終結手段として「仕方ない」と許してはならないと私は思うのです。

開戦前、駐米大使野村吉三郎と米国務長官コーデル・ハルの間で交渉が行われていたが、中国・仏印から無条件撤退等の条件が書かれたハル=ノートが出される(昭和16年11月26日)と、交渉が行き詰まった。結果、日本は海軍がハワイの真珠湾を急襲し、陸軍は英領マレー半島に上陸作戦を敢行し、米英への宣戦布告を行った。昭和天皇は戦争に反対だったと聞くが、12月1日の御前会議で開戦を承諾し、12月8日の真珠湾攻撃となった。

この際の米国への開戦通知が遅れ、日本海軍が宣戦布告の前に真珠湾へ攻め込んだと、アメリカはいまだに日本人を卑怯者呼ばわりしている。その真意を云々するための紙幅はないので、それには触れないが、日本人がトランプ大統領にみるアメリカ人気質を「あの大統領は特別だ」と思うか、あのおしゃべりが言う台詞の大部分はアメリカ人がおしなべて考えていることだと改めて覚醒するか。どの国もそうだが、「自国最優先」の考え方は今も昔も変わらない。

最近私は神社を知るための勉強として、YouTube(ユーチューブ)チャンネルをよく見る。神々の神話から、日本の歴史を改めて考えるチャンネルなど実に多彩だ。偶然見たその中の一つに、真珠湾攻撃は日本の戦争推進者の驕りで、先の日清・日露戦争の作戦に比べて実に陳腐なモノだったと言い切るチャンネルに遭遇した。内容を総括してみると、真珠湾攻撃ではハワイに陸軍が上陸し、占拠しておれば日本軍が太平洋戦争に勝利しただろうというモノだった。

これを見終わって私は、何と恐ろしい発想をするモノかと驚きました。そもそも真珠湾に空母がいなかったとか、造船場や石油基地を攻撃しなかったからアメリカ軍の損害は限定的で、直ちに回復できたという意見は、これまで耳にたこができるほど聞いた。しかし日本軍が、もしハワイを占拠していたら、戦争は長引いたし、もしかしたら四分六分くらいで講和に持ち込めたかもしれない。

現に日本はソ連に、連合国との講和の仲介を依頼していた。日ソ中立条約で、日本はソ連が敵だとは考えていなかった。8月6日の8時15分に、広島中心街上空533.4メートルの地点で原爆が炸裂したが、広島市民10~14万人が瞬時に、あるいはその後の経過の中で亡くなり、総数20万人以上がこの爆弾でなくなった。しかしこの段階でまだ日本はソ連に、仲介を打診している。一方ソ連は、代表がポツダムに行っている(ポツダム宣言が通告済み)からと、日本のモスクワ大使に返事していながら、8月9日10時ソ連は150万人の兵をシベリアから満州、千島列島から北海道へ進めてきたのだ。

戦争末期にアメリカが日本へ原子爆弾を投下しようかと考え始めた頃、日本にも原子爆弾は出来ていたという見解も聞いたことがある。昭和天皇陛下がこれを許さなかったと言われていますが、どう考えても戦闘員でもない市民を20~30万人も殺戮する爆弾を日本人が完成したとしても使えなかったと思います。これはアメリカの最前線のハワイを攻撃しても、占拠するという作戦にならなかった日本軍作戦参謀の日本人気質だと思います。

繰り返される広島・長崎の日から81年も経過し、アメリカはあれ以降原子爆弾を実戦の場で使用していないが、朝鮮戦争・ベトナム戦争で負けたのに反省もなくイランを攻撃し、世界中が大迷惑を被っている。同じ超大国のロシア(嘘つきの旧ソ連)がウクライナを攻撃し、こちらも4年が経過し泥沼の状態だ。

他国の状況まで口出しできる日本ではないが、大国であるアメリカも中国もロシアも自国や自分のことしか念頭にない。日本人はこの暑さでも冷静さを失わず、広島・長崎への原爆投下を忘れてはならない日だと思う。日本がこの先も独立国として生き延びるには、日本の防衛を担う自衛隊の装備・体制は必要だ。平和呆けしている国や地方に、世界的争いの神は、笑顔で近づいてくるのです。

神様信仰を深めて気づいたのですが、神には「日本を自分たちで守ります。どうぞ見ていて力を貸してください」と祈願し、自分がやるべき国防政策はぬかりなく進めるべきです。同盟国であるアメリカも、自国を犠牲にして日本を守ることはありません。やってくれるとしたら、利害が一致したときだけです。「備えよ常に」、この猛暑の中今年も、キャンプ活動をするボーイスカウトのモットーです。

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