第8208回

珈笛画廊・ほのほで高商OB千房輝氏の作品展Exhibition

プロフィールによると千房輝(ちふさこう)氏は、1967(昭和42)年高松商を卒業し、東京写真専門学院へ進んだ写真家。今回の高松凱旋展は、自然素材の石をモチーフとした『ヤジロベー』群。東京という都会で、その自然素材の石でオブジェクトの制作を1985(昭和60)年からはじめた。都会生活に自然を取り込む心地よさを知り、石に向き合い思いつく作品を作り始めて、私からはもう完成形に至ると見えます。

オーナーの二見尚子様から連絡をもらい、作者に会いに行きました。3歳年上の先輩です。石と木や金属を組み合わせ、先に紹介したように『ヤジロベー』を構成しています。大中小と数ありますが、いずれも作家の一品モノで、当然同じモノはありません。私も頭の中でどこに置くか、まず考えました。断捨離をはじめた私には、この場所に置くという心の余裕がありません。

大企業の重役さんの使うような何も置かれていない大型机の上なら、ゆっくりゆらゆら動くこれらの作品は癒やしになると思います。忙しい今だからこそ、こうしたゆとりが必要でしょうね。ところが私の机の周辺には、正月前の今がピークというぐらいモノがあふれています。恥ずかしい話しですが、本人以外は捜し物も分からない状態。古希を迎えて、いつになれば余裕が持てますかね。

芸術家に値段のことを言ったら叱られますが、数千円から1桁万円くらいの、比較的買い求めやすい価格帯であります。石という発想は、幼少期の讃岐の河原での出会いがありそうです。都内ではなかなか手に入らないらしく、探索地を首都圏からもう少し広げた範囲まで探しに行くようです。どこにでもあるような、しかしここでしか手に入らない作品群です。

会期は22日の日曜日まで、私ももう一度は行ってみたいと考えています。ところで千房輝氏の作品展のきっかけを二見尚子様に訊ねたのですが、今月21日に日本が誇る世界を巡るカリスマjazz唄演奏の『ケイコさん』の紹介だそうです。『ケイコさん』の唄とピアノは、私も昨年拝聴しました。人生の先輩ですが、パワフルでピアノを壊さんばかりに叩きます。

私より先輩は『団塊世代』、何かと競争の時代を逞しく生きて来た人たち。千房輝氏もそんな団塊世代の一人です。小さな体に秘めたパワーを、あふれんばかり、作品に投入しています。

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