第2219回

ついに雀の住み処になったわが社の換気扇

「ツバメの巣が出来とるわ」という女房の声に、私はわが耳を疑りました。ツバメというものは、毎年同じところに必ず巣作りをするというのが私の常識です。今までに巣がなかったわが社の軒先に、突然巣が出来るはずがないと思いながら、恐る恐る現場を見に行きました。

ありました、確かにヒナがかえっています。今更捨てることも出来ません。困った顔して見上げていると、親が何かを銜えてすぐ近くの電線にとまりました。しかし、よく見ると少しがたいが小さいのです。

すると一緒に見ていた大黒未来美が、「雀や!」と高い声で勝ち誇ったように叫びます。そうだ、そうだ確かに雀だ。すると2階の換気扇の吐き出し口に、雀が巣を作ったわけだ。おいおいそこまで掃除はしていないのかよと、思わず私も叫びたくなりました。

それはそれとして、親雀は、われわれ人間の殺気を関知したのか、ヒナに近づきません。口には確かに何かを銜えています。自然の楽しさと恐ろしさを感じた、雀劇場でした。

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