高松市都市計画新街作りマスタープラン(素案)発表会
今年からの8年間の総合プラン、20年間の高松市の都市計画マスタープラン発表会があると聞いて、市庁舎13階「大会議室」へ出掛けてきました。発表会の初日とあって、文屋さんも来ていて、なかなか賑々しいスタートです。
大西秀人市長をはじめ、都市計画課の重鎮が席を並べています。都市計画課課長を先頭に、住宅課長には同級生の森覚氏の顔もありました。
都市計画は街作りの基本法です。香川県全体の都市計画は、香川県が担当します。例えば、都市計画区域とそれ以外の区域などの決定がそれです。その方針に沿って、高松市長(決して一人ではないのですが、市長の思いは多分に入ります)が、高松市都市計画審議会の議を経て、もっと細かな地域地区を決めることになっています。
高松市は平成16年5月に、他の県内の市町と同じように市街化調整区域がなくなりました。その後どんどん宅地等の供給が進んで、地価は下落しています。道路があれば、ほとんどどこででも住宅なら建てられます。
高松市長は、「コンパクトシティ高松」を標榜しています。面積が狭くて、郊外化の傾向はありますが、それでもいわゆる「まちづくり3法」の適用、中心市街地活性化法の地域指定を受けて、A街区に続く次の再開発が進んでいます。
市民からの質問でも、再開発事業が、当初の予定より大規模化していてつまらんじゃないかとの批判もありましたが、民間が参入してホテルを作るという計画で規模拡大であれば、良いことではないでしょうか。そのために、小さな旅館やホテルが潰れるというのは、全くイコールではないと思います。御用達をしていないと、新規出店がなくてもそれは支持を得られません。
私も質問をしたかったのですが、90分という予定時間には限界があり、質問を断念しました。市長には4月1日の同友会共同求人委員会主催の「合同入社式」にも、高松栗林LC45周年記念式典にもご臨席頂いています。私は市長というシンポルは、自分たちの将来像とリンクしていると思えてなりません。
昔々の話ですが、英語のリーダー本のなかに、「穴を掘っている労働者に質問しました。あなたは何をしているのですか」に対して、「ここにみんなが集う教会が出来ます。私はその大黒柱の基礎を掘っているのです」と答えた労働者がやがて市長に当選して、良い仕事をしたとさ。
近日のラジオ報道で、アメリカの地方都市が「破産」したと聞きました。間接的にはサブプライムローン破綻の影響、直接的には、市が借り入れる金融機関からの金利の高騰です。アメリカの地方公共団体は、日本のように低利の融資は望めないのだそうです。日本はまだまだ暗黙の了解で、良い関係が続いています。
これからの都市計画で市がなすべきことは、「呼び水」を民間に提供することです。市民がまたその地域が満足する量の水は、もはや供給不可能です。井戸に付けるポンプのように、この水がなければ地下水を汲み揚げるることが出来ないのだが、その量はコップ一杯程度でいいのです。これだけしか市は、もはや提供できないのです。
市民も行政に、あれもせいこれもお願いとねだっても、打ち出の小槌はもうないのです。民活でやっていくしか方法は残されていないと思います。
その中で例え話ですが、開発道路や位置指定道路など、今では幅員6メートルの道路が整備された団地が民間で造成されています。私はこの道路は、民間業者が造って例えば10年を経過し、所有者が市に寄付するというなら「寄付採納」を受けたらいいと思います。10年を過ぎると、開発行為のメリットは、ほとんど事業者にはありません。
ここで問題が大きく2つあります。舗装などの将来へのメンテナンス費用と陥没事故などの損害賠償です。リスクはありますが、舗装などは事実上いまでも市がしています。
これらを市が寄付採納を受けると、住民はその後その旧道路所有者へ「印鑑」などの「同意」をもらうこともなくなります。つまり、当初の築造費は民間にさせて(それで収支を図るので織り込み済みです)、その後の住民の心配を市が解消するのです。
高松市が全国783の市(2008年4月1日の時点で、町は812、村が193の合計1,788になっています。)の中で、人々の記憶の中に残って、機会ある毎にまた「あの高松へ行ってみたいと思う街」になれるかどうか。私はもう知恵しか、成功の秘訣はないと思います。