職場格差に光を・・・TV東京・「ガイアの夜明け」

昨夜の番組では、非正規雇用の労働者(アルバイト・パート等)が、劣悪な労働環境の中で働いていて、人間としての尊厳が誇りが希望がもてないと訴えていました。今年4月23日「就職戦線異状あり」でもこの雇用のことを書きましたが、書いても書いても書き尽きない課題です。
労働環境は、善悪は別として、激しく変化しています。この場合の変化は、どちらかと言えば働く側の労働者にとって、悪い方へシフトしているようです。直ちに改善できる支出の削減が、「人件費」とターゲットを絞っています。正規雇用の労働者でさえ、人件費削減で収益力を高めるという方程式に翻弄されています。何も、非正規雇用労働者だけの問題ではないのですが。それはまた次の機会に述べるとして・・・。
日本の労働賃金は、確かに高水準のまま産業界の悩みの1つになっていました。そのこともあってこの15年来、日本の企業は製造業を先頭に、韓国から中国、今ではベトナムからインドネシアへ低賃金労働力を求めて彷徨い続けています。すべての企業がそうであるとは考えていません。例えば資生堂などは、賃金水準に拘わらず新市場を求めて東南アジアへ大きな一歩を踏み出しています。
しかし高賃金がまた消費へと繋がって、善循環の経済構造が成り立っていました。政治は三流でも、経済は一流と世界中から揶揄されていたあの頃です。また預金金利が5~6%という、インカムゲインも享受できていました。
私もつい数年前まで、欧米の「マネージメント」手法を成長の糧と信じて経営をしていました。働く(収益に貢献する)者に手厚くして、結果の上がらない社員へは、それなりの分配しかしないという考え方でした。いわゆる成果給ですね。稼いだらその中からあなたに○%の給料を支払い、損益分岐点まで貢献していないあなたへは、生活給は保証するがボーナス等の年収では、稼ぎに見合う低賃金を支払うというシステムです。
私もこのシステムを最良の方法と信じて、20数年間これをやってきました。社員の収入を増やすために、彼らに教えて、指導して、叱責して、褒めてスキルを高めようとしていました。押しつけですね。確かにあるところまでは上がります。しかし、それが5年10年とは続きませんでした。新卒採用社員の半数しか現在残っていないのが、その回答でしょう。
これらの傾向とは全く逆の路線として、3月に「ロフト」は、非正規雇用労働者を「正社員」に替えました。2,000人の待遇を軒並みアップしました。この企業は大企業に先にやられたら負けるからと言う理由でしたが、英断だと感心します。
そして私は一昨年から人間の本当のやる気というのは、「自分は働きたい」という全従業員の「うめき」によるしか生まれてこないのでないかと考えるようになりました。社長は家長です。出来の良いのも悪いのも、一人の漏れもなく、幸せに導く責務がきっとあるのでしょうね。会社に所属している(休まず倦まず出勤する)ことで、生活の安定が保証されている、それが働く者の考える「会社」ではないのかなと、昨今は考えています。