裁判員制度広報用映画「選ばれ、そして見えてきたもの」を観て
私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します。
最高裁判所が、「裁判員」制度をわかりやすく映像化したDVDを、見せて貰いました。映画仕立てで、登場人物も、村上弘明や長門裕之、山口果林と名優がずらり揃って、実に良くできた映画です。時間にして69分です。
私は裁判員制度を、ほとんど知りませんでした。運悪くクジで当たった国民の代表が裁判に参加して、意見を述べて、評決に参加するという程度しか認識がなかったのです。そしてはっきり言って、専門性の求められる判断を、「普通人」に委ねる司法のいい加減さに呆れていました。
しかし良くできた映画に、私の考えが少し変わりました。法的知識の有無は、関係ないように描かれていますが、果たしてずぶの素人に、法的判断が出来るのでしょうか。番組では、一つの裁判案件に素人6人の裁判員と3人の裁判官で当たるように描かれています。その1人が裁判長で、判決を書くわけです。
裁判は2日で終わる構成になっています。事前に検察、弁護人らで意見交換がなされていて、双方の要点がまとめられています。結論をジャッジするだけになっています。要するに証拠調べや、その裏付けが終わっているのです。
映画ではそれぞれの役者が平等の意見を述べるのですが、現実の場では、しきり屋が暗躍するように心配します。そういうお前がしきり屋になるのではないかと危惧される向きもあろうかと思いますが、その通り、私は意見を通すと思います。
しかし、およそわれわれが裁判員になる可能性は、非常に低いと思われます。私は、裁判は専門家がやればいいと思っていました。しかし、素人が裁判員になるがために、裁判そのものをわかりやすくまとめ上げている点は、高く評価できると思います。
専門家どうしの検察弁護士間では、「暗黙の了解」もあったことでしょう。それが必ずしも被告人の利益になっていたか。被害者の救済になっていたのか。
私も民事裁判は、何度か経験したことがあります。本音はよくわからない部分が多かったのですが、「こんなものか」と諦めていた部分が多かったと思います。それが素人を納得させる資料が用意されるという事前整理は、間違いを防ぐ予防策にもなるのではないでしょうか。
実際、お前が裁判員だと言われたら、いざとなったらどうするのか。わかりませんが、なんだか国民としての「覚悟」は出来たと思います。