第1884回

創意と熱意の経営革命~赤字会社再建の軌跡~後藤昌幸氏

高松商工会議所主催の経営革新セミナーが、高松市内の会議所で、開催されました。話は、滋賀ダイハツグループオーナー・後藤昌幸氏です。

三流自動車と言われた軽自動車を扱って、最近でこそ好調ですが、その昔はシェアーが一桁でダイハツディーラーは大変な苦労をして売っていました。その市場でも、SUZUKIに開発で遅れ、販売で後れを取っていました。

私が社長に就任した際に、滋賀県下での販売トップ(その時7位)を獲ると宣言し、5年で約束通りトップになってその後、37年間トップを守っています。

全国に289万6千社の会社があって、82万5千社が黒字で、その比率は28.5%。207万1千社の71.5%は赤字会社です。またその比率が増えています。会社が100年続くことは、大変希有なことです。

決算とは、赤字になっても在庫整理をすることです。在庫は、商品ではなくて屑です。売っても現金の回収が出来ないと、売ったことにならないのです。現預金以外は資産ではありません。

部下の報告がすべて正しいと思うなかれ。部下は都合の良いことは報告しますが、悪いことは全く報告しません。情報は現場にしかありません。また穴熊社長には何の情報も入ってきません。

入社前から赤字経営が続いていて、入社後1年でついに会社が倒産しそうになって社長が辞任し、回り回って社長代行を任されたのです。6億円ほどの欠損を抱えていました。30人の幹部社員も退社しました。若い社員が40名ほど残りました。

えらいことになったと思いました。経費は半分になりましたが、売上げはどれだけ落ちるかと心配しました。ところが売上げは、減らなかったのです。偉いさん(会社幹部)が売上げを作っていたのではないのです。6億円の赤字が、4年でなくなりました。

会社を動く社員の集団にしなければなりません。動くと稼ぐとは比例するのです。人は少し役職がつくと、管理者病になるのです。そこにいなければ、部下が相談に来られないと考えてしまうのですね。しかし相談や指示は、現場からでもできるのです。

そして成功への道は、「人生の戦略」を決めるのです。また経営とは、逃げ道をふさぐことです。一歩下がったら地獄です。弓矢が飛んでくるのです。

私の戦略は、メーカーに奪われた自社株を取り戻すことです。戦術は地域一番店になって、メーカーにその存在を知らしめることでした。念ずれば花開く。

赤字会社を建て直すには、直間比率を変えることです。間接部門(社内で座っている人)を削減し、直接営業者を増やすことです。中小企業で人員の削減は、反感を招きます。看板を1,00本増やすと、広告費が2億円増えますが、収入も増えるのです。ジョールームを改造し3億円かかりますが、大売り出しで売上げが10倍まで改善しました。そして通年で、対前年度比で25%の増になりました。それまで2億円の赤字で、さらに5億円の借金をして都合7億円の赤と言われながら、6,700万円の黒を出すことになりました。

使うところへ使えば、必ず儲かるのだそうです。

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