新手のサイバー攻撃 猛威 偽サイト「あなたは人間?」→チェック装いコピペで感染
今日も吉田勝昭氏からの貴重なメールを紹介させて頂きます。
(日経:2025.8.14)
サイト閲覧者を操ってマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染させる新手のサイバー攻撃が流行している。ウェブサイトでの「あなたは人間ですか?」との問いに指示通りに操作すれば感染し、情報を抜き取られる恐れがある。国内では半年で9倍に増えたという調査もある。
新たな手口は「ClickFix(クリックフィックス)」と呼ばれる。偽サイトを訪れたユーザーに自動プログラム「ボット」かどうかの確認画面を表示し、人間であることを示すチェック作業と見せかけて感染させる手口だ。閲覧者がクリックとキー入力で自ら特殊な命令文を「コピペ」するのが特徴だ。被害者は気づかないうちに自らの手でマルウエアを招き入れる格好となる。そのためセキュリティーソフトで防げない場合もあり、サイト閲覧者自身が注意するしかないのが現状だ。
典型例は、まずクリックを促してマルウエア感染の命令文をコピーさせる。「Windows+R」のショートカットキーで入力欄を表示させ、さらに「Ctrl+V」で命令文を貼り付けさせる。「Enter」キーを押すことでマルウエアが稼働する仕掛けだ。単純な手口ではあるものの、だまされて感染する例が後を絶たない。
スロバキアのセキュリティー企業ESETによると、2024年12月~25年5月の半年間の日本での検知数は24年6月~11月と比べて約9倍に増えた。世界全体では約6倍となった。ClickFixで感染するマルウエアの種類は様々だ。感染すればIDやパスワードが流出し、不正アクセスに悪用される可能性がある。
三井物産セキュアディレクション(東京・中央)の上級マルウェア解析技術者の吉川孝志氏によると、ClickFixの登場は24年3月ごろ。同年9月からは米グーグルや米メタなどのサービスを装う手口もみられる。X(旧ツイッター)の投資
情報の投稿に偽サイトへのリンクを貼るなど誘導の間口も様々だ。吉川氏は「新手のサイバー攻撃の手口を周知し、理解できない画面の指示には従わないという従業員教育が効果的な防御となる」と話している。