母親の何度目かの入院
自慢の母は、大正の最後14年の生まれですから昨年満87歳になりました。残念ながら新年を迎えてすぐの8日、2度目の脳梗塞で入院をしてしまいました。37歳で後家になって、できの悪い私と比較的よくできた妹を、市井に言う女の細腕で育ててくれました。感謝に堪えません。
病院では、2週間の入院で退院と言われています。今、受け皿の病院を探しています。2週間では、回復は期待ができないばかりか、症状固定すらできかねる時間しかありません。母親はここ数年、いろいろな病院の入退院を繰り返して来ました。元気な頃は、徘徊したり看護師を殴ったり、それが今では、鼻から流動食を入れています。
可愛そうだと思いながら、いつか自分の姿をここに重ねています。20年もすると、私もこの母親と同じような姿をさらすことになるのだと思っています。まあそれは次回に回すとして、今は母親の急場を凌がないと大変なことになります。
2週間の入院というのは、今の病院の医療収入制度から考えれば当然の帰結ですから、間違っていると怒る気にもなりません。大勢を雇用し、治療を必要としている大勢の患者さんのことを考えても、収益向上の目標達成はここ病院も同じです。こちら側は困りますが、出て下さいという発言は仕方がないと諦めています。
勿論今時内科で、入院施設を持ち、24時間対応の医院はなかなか思い当たりません。過去のように内科は日にち薬だから、30日60日間の入院は当たり前の報酬制度であれば成り立った病院も、今は2週間程度の短期間の入院しか事実上看てやれないのが現状です。
こんなこともあります。求職中の産後社員がいます。今は国から給料の一部が支給されています。彼女が来春(今年4月以降)から子供を保育園に預けて職場に復帰したいと願っています。もちろん弊社も大歓迎です。幸いなことにそのための施設はあるようですが、月額5万円以上の費用がかかるというので驚いています。
しかしこの親子はまだ良い方です。預かってくれる保育園は、限りがあります。お金のことを言わなければ、預け先はどうにかあるようです。それにしても稼ぐお金と支払うお金、このバランスも重要な比率です。何のために働くのかにつながります。
年取ると、次の行き場がない今の現状。子供が幼くして母親が働くケースでは、思った以上の支払がかさむケース。このように人間の労働年齢の15歳から60歳までは、自分のために家族のために会社のために、そして国のために働き税金を払っています。
税金の支払いのないその端の人間に、国は厚い手当てをしないと、真の国内総生産GDPが良くなったという実感は恐らくないでしょう。生産年齢の期間は、通常国の世話にはならないで、納税に励みます。これで良いのか、制度破綻を垣間見る今日この頃です。