秋の高校生茶会in栗林公園




高松市内中心部に位置する特別名所栗林公園は、長い歴史を有する庭園として、様々な日本文化を伝える場としての役割を果たしてきました。特に、茶の湯文化とは江戸時代から関わりが深く、今も毎月の月釜や季節の茶会などを催しているのです。
これを更に若い世代へも広げるために、今回、新たな取り組みとして、高校生による大茶会を開催します。高校生が日頃部活動で研鑽している茶道の成果を発表します。ご来席をお待ち致しております。ということで、9月15日(土)と本日16日(日)の両日、午前9時から午後3時まで、第1回の高校生茶会がありました。
土曜日は、掬月亭に市立高松第一高校茶華部、日暮亭に県立三木高校茶華道部、旧日暮亭に県立高松桜井高校茶華道部の席主。日曜日は、県立高松高校茶華部、県立高松工芸高校茶華道部、県立高松商業高校茶道部の席主でした。主催は香川県栗林公園にぎわいづくり委員会、後援に香川県教育委員会、高松南ロータリークラブと高松栗林ライオンズクラブ。
私が聞いたところでは、栗林公園の職員からもっともっと栗林公園を使って新しいことをして、来園者を増やしたいとの思いからの発想です。栗林公園は県立公園ですか、管理主体は香川県栗林公園観光事務所がやっています。高松市が、屋島の活性化に苦労しているのに比べると、格段の違いです。
それは立地とか規模とかアクセスとかいろいろ言われていますが、一番は関係者の熱い思いだと思います。屋島も過去には100万人の人が、あの有料道路を登っていたのです。山上には多くの旅館ホテルが林立し、大勢の人で賑わっていました。
それが今となってはそのホテル旅館の解体工事もままならず、廃墟のままに放置されています。土地の所有者が屋島寺で、借地権問題が解消しないから解体が出来ないように聞いています。昨今はしびれを切らした大西秀人高松市長が仲裁や活性化に乗り出しています。大いに期待しています。
一方長くその地位が変わらなかった特別名所栗林公園。現在の旧日暮亭当たりに、火災で焼失した会仙亭がありました。もう20年近く前になりますか、店主の井本覚氏が高松栗林ライオンズクラブのメンバーでした。少なくても私が浅田善太郎会長の幹事を務めた平成3年までは、会仙亭で年に一度夜の食事会を開催していました。
消失した建物の再建築は出来ずに、遺族は職を奪われたようになりました。会仙亭で食事をしたことのある県民からは、残念がる意見が多かったのですが、法律の前にはどうにもならず、例会計画から会仙亭開催例会が消えました。
その頃に比較するまでもなく、最近は公園の動きが活発です。夜間の照明をして、これまで全くなかった日没後の入園者を求めました。これも継続しています。薪能(たきぎのう)もやっています。最近は南湖に和船を浮かべ、30分の回遊コースを作りました。園内結婚式も承認しています。
行政の力で隣接する動物園が廃園になり、そのスペースに大型駐車場が出来たのも大きなプラスだったと思います。その後これを契機にしたように、いろいろなイベントを計画実行している特別名所栗林公園です。
そしてこの高校生茶会です。高橋司枝公園事務所副所長は、「茶会甲子園」にしたいと張り切っています。公務員のこんな発想は、実に面白いですね。民間の発想ですが、それに呼応して、やれば公共も出来るのです。屋島さん、栗林公園に負けない発想と実銭です。
ところで茶会ですが、一席が9時と言うことで急ぎ旧日暮亭へ急ぎます。途中で男の子を抱いたお母さんら3人に出会いました。お姉ちゃんがけなげに急ぐ母親の後を追っています。大きな鞄も持っています。母は強い。
私もこの場所での旧日暮亭は初めてです。会仙亭の頃を思い出します。酔っ払ったライオンが、あの辺で池に落っこちて大騒ぎしたこともありました。後輩に聞くと、一般客にお手前を披露するのは学園祭を除けば初めて。まして校外ですから、道具の搬出等大変らしい。創立100周年に制作したという「高商茶碗」には感動しました。