第3513回

ある日突然あなたが財務大臣になったら

これは財務省のホームページの、トップにに掲載されている動画サイトです。独身サラリーマンの佐藤さんが、インターネットを使って日本の予算を作っていました。その手腕が優れていた?のかどうか定かではありませんが、突然3人のSPがボロアパートの佐藤さんを大臣として迎えに来ます。そこから物語が始まります。

それを見せておいて、次に「日本の財政を考える」という40分超の財務省主計課長の説明が続きます。一コマ10分弱の細切れになっていることから、まずイントロだけ見てみようと進みました。

日本国の税収などの一般歳入は50兆円、これに対して歳出は80兆円もあります。どう考えても30兆円の歳入不足です。これを財政赤字と呼び、足らずを国債で補っています。今や国債の累積残高は、570兆円を超えて、一般会計税収のおよそ10年分もあります。世界ワースト1です。ギリシャイタリアの比ではありません。

特にバブル経済の崩壊と言われる平成2年から19年の間に、国債残高が急増し、380兆円にもなりました。景気が悪くなって税収が少なくなり、それに比例して景気対策として公共事業等の歳出が続き、国債が増え続けた結果です。

国際統計でも、よく使われるOECD30カ国内でも、国債残高は最高(最悪)です。解説は財政赤字のこと、地方交付金のこと、社会保障と税の一体化にも踏み込んで、分かり易く説明をしています。統計とかグラフを見せられるだけであれば「鬱陶しい」と拒否反応が先になりますが、動画で逐次説明をされるとついつい見てしまいます。

消費税の増税には踏み込んでいませんが、言われているプライマリーバランスまででも4.4兆円。欧米なみに収支をバランスさせるとなると、20兆円ものさらなる税収が必要になると力説しています。

社会保障にも言及し、Ⓐ受益の延び>Ⓑ負担の延びの計算式で、Ⓐ=【受給単価×受給者数】Ⓑ=【税+保険料】ですから、受給単価(毎月の支給額)を下げるか受給者数を減らす、これまで通りでは受給者数は減りませんから、つまり受給年齢を上げて受給者数を削ることが求められます。

でなければ⅓負担の税金か、⅔負担の保険料を上げるしか方法がないのです。また医療介護費も、先のOECD30カ国内と比べて、医療費は病床数比較ですが2~4倍、入院日数も2~6倍になっています。日本では風邪をひいて病院へ行っても2千円程度の自己負担ですが、アメリカでは2万円はすると言われているのもあながち間違ってはいないようです。手術ともなれば、200万円はかかります。

最後は地方交付金のことでしたが、主計課長の説では、国の単年度マイナス39.8兆円に対して累積607兆円の借金で15.3倍だが、地方はあわせて56.4兆円に対して199兆円で3.5倍。まだまだ国に比べたら余裕があるというのです。統計数字も恣意性があるように思います。

第一地方交付税という「下し頂く交付金」は止めたらどうですか。国税と地方税の中身を替えれば良いのです。日本はすっかり成熟して、中央集権国家構築のための国へ一旦集めてばらまくやり方はもう通じませんよ。地方にそのままおけば、大事に使いますよ。

すべてにおいて納得は出来ませんが、眉唾をしながら見るには、面白い動画でした。財務省のやり方も、確かに変わってきましたね。

http://www.zaisei.mof.go.jp/

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