石巻が壊滅塩釜に拠点を移し底引き網漁再開

宮城県石巻市に拠点がある、県沖合底引き網漁協同組合に所属する13隻の漁船が、宮城県塩釜市の塩釜漁港から7日朝一斉に出漁するというニュースが流れています。結果としてどのくらいの水揚げがあったとかの続報は得ておりませんが、「海に出て魚を獲ってこそ漁師」との意気込みで、漁師軍団は頑張っているようです。
東日本大震災後に、宮城県内で漁船が出漁するのは、恐らくこれがはじめてでしょう。悪友の宮本嘉二さん(話題提供者の功績を称えてさん付けです)も、「船はあるんだ」と言っていました。沖合で漁をしててそのまま逃げて、難を逃れたというのです。
現地でこの話を聞いて、「石巻の船が無事で、松島航空自衛隊の戦闘機がなぜ被災したの、5分もあれば緊急発進出来たのに」と素朴な疑問が沸いてきました。1機が30億円ほどの戦闘機が、無残な形で浮かんでいます。
「今は漁どころではない。6月末までの今季の漁はやめよう」という空気が、石巻漁業関係者の上の方にはあったようです。「船があるんだから漁をやろう」「収入がなければ喰っていけない」と漁の再開を望む下の声が。
そこで現在県内で唯一、水揚げが可能な塩釜を拠点に漁を再開することに決まった。しかし塩釜漁港は石巻漁港とは異なり、加工せずに出荷する魚の取扱が多く、底引き網漁に欠かせない加工施設がほとんど存在しない。当然昔からの仲買制度も違うだろうに、手放しでは喜べない。
しかし自らの生活源を確保し、被災者に美味い魚を提供したいという漁師群が、地元エゴを津波で流し、あらたな漁業のあり方を模索し始めたと言ったら言い過ぎですね。しかし素人の私から言えば、石巻漁港の壊滅的破壊を見れば、一からのやり直しだから、何でもありだと思うけどな。
最後に一言。農水業の国営化が言われていますが、国の力でインフラ整備はすればいいさ。しかし彼らが国家公務員になったら、少なくても農水業は復活しない。しっかり働く場を提供するに止めて、「さあどうする」と彼らに覚悟を決めさせるのです。