盛和塾関西地区稲盛和夫塾長例会於滋賀県大津






JALの再建に東奔西走中の稲盛和夫会長ですが、盛和塾は年初の予定通り開催されています。塾長の言によれば、「これからも盛和塾は予定通り開催します」という、塾生にはたまらない励ましの言葉です。「やらねば」という気力が、否が応でも沸いてきます。
本日は琵琶湖のほとり、滋賀県大津市の、大津プリンスホテルに世界中から1282名の塾生を集めて開催されました。受付が14時からスタートで、16時から、本日は塾長講話でした。来月2日は、中四国地区塾長例会が高松で予定されています。
香川塾から、山地真人代表世話人ら7名が参加です。特筆すべきことは、午前中から列んでいたという喜井博恵さんです。香川塾のなかでも1、2位を争う「追っかけ」です。全国代表世話人席の次は、早いものから順に、塾長テーブルに近いのです。ソウルメイトは、塾長のオーラを追って近くに座ろうと努力しています。
本日の塾長講話は、「経営の心」でした。仕事人生の結果=考え方×熱意×能力が盛和塾での公式ですが、一も二もなく「考え方」がすべてを決めるのです。要旨を少しだけ記しておきます。
27歳で独立して会社を作って貰い、事実上の社長としてすべてに決済をする立場になりました。そんな悪戦苦闘の頃、間借りしている宮木電気の社長から、「敬天愛人」の書を頂き、表装をして社長室に掲げました。
リーダーとしての自分の一挙手一挙動に、みんなの命が掛かっていました。経営の判断を「人間として何が正しいか」ということに置きたいと宣言をして、経営を推し進めて参りました。
その「人間として正しいこと」は、西郷が言う「敬天」に通じるものがあると気づきました。法律の定めは人が作ったもの、西郷の言う「敬天」は、宇宙の原理原則に通じるものです。人間の行動の根幹になるものです。
世に必要なものは、経営戦略経営戦術と言われますが、もっと大切な経営の本質が必要なのではないかと思います。
企業トップリーダーの考え方一つで、企業の浮き沈みが起こっています。自分の利益を増大させるためには、良くないことも法の網をかいくぐってやっていたのでは、本当の繁栄にはならないのです。
こうして京都セラミックスの判断基準が決まりかけた創業後3年すぎの頃、将来を保証せよと若い20名従業員に迫られて、「私は頑張るから信じてくれないか、約束を違えたら私を殺しても良い」と約束してことを納めたのですが、その夜は眠れませんでした。
「「稲盛和夫の技術を世に問う」ことを目的として設立した「京都セラミックス」でしたが、それで従業員を幸せにすることが出来るものかよと、非常に悩みました。
翌日、「全従業員の物心両面の幸福を追求し、人類の成長発展に貢献する」と経営理念を変えて、利他の精神を重要視した経営理論の元で、利己を追求組織として生まれ変わったのでした。
明治維新も大義がありました。命を捨ててでも、近代化を貫くという大義に対して、京都セラミックスも経営者の私利私欲を超えた理念を一つに結集できたのです。
経営理念・使命・ミッションは、高尚でも雲を掴むようなお題目であれば、それは従業員に通じない。
立派な理念を掲げながら、経営者と従業員の心がかけ離れているようでは大きな成長はあり得ません。
話は続くのですが、この程度にしておきます。速記録ですから、文脈が怪しいところもあります。お許し下さい。
また今日の乾杯の発声は、和歌山塾の村上恒夫さんでした。もう10年以上も前のことになりますが、全国豊友会で一緒に学んだ仲です。もちろん立場は違いますが、共に地元を束ねて、中小企業の「経営理念・経営指針書」作りをしていました。
本日久しぶりでお話ししましたが、全国豊友会も指針書作りの実務集団として、また出来上がった指針書のチェックの会は、今でも必要なものではないかと尋ねられました。この人は、どこまでも深い人です。