第1700回

作家五木寛之・21世紀仏教への旅

昨日の遍路の帰りのバスで、表題のようなNHK・BS番組のビデオを見ました。宮尾先達さんが、毎回いろいろな工夫を凝らしてくれます。まず遍路姿を撮影した写真のCDを作って実費でくれます。私も撮影しながらですが、彼のようには出来ません。もう4枚位できましたかね。彼には感謝です。何いわれても「にこにこ」です。学ぶところの多い人です。

このように帰りの車中でも、いろいろなものを見せてくれます。今回は遠くて、3時間ですから、スペシャル番組も見ることが出来ます。

昨日は、作家五木寛之氏が「仏教」をテーマに5カ国を旅するというシリーズの第3回でした。訪問地は「ブータン王国」。標高2~3000メートルにあるこの国は、仏教大国です。ブータン大国は、インドと中国にはさまれている世界唯一のチベット仏教を国教とする王国。首都はティンプー。17世紀に移住したチベットの高僧ガワン・ナムゲルが、現在の国土をまとめたのでした。

急速な近代化(欧米化)の中で、近代化の速度をコントロールしつつ、独自の立場や伝統を守ろうとする政治に世界的な注目が集まっています。現国王が提唱する国民総生産にかわる国民総幸福量(GNH)という概念、様々な環境政策、伝統文化保持のための国民に民族衣装着用の強制などが、近年のスローライフなどのキーワードと組み合わされて語られる場合も多いのです。

この国民総幸福量という価値観に、五木寛之は、日本は自殺や親殺し子殺しが多い。どうしたらよいものかと質問をします。

ブータンの「チベット仏教」は輪廻転生が根底にあって、「生きとし生けるもの」全てがやがて生まれ変わると考えられています。死んだら今度は貧しい人、はたまた家畜や虫に生まれ変わるやも知れないと考えています。だから、万物の命を大切にします。

自分の命を大切にしない者が、人の命を大切にする訳がないと信じられています。インタビューでは、みんなが、「今が楽しい」と答えています。多少の「やらせ」はあるのかもしれませんが、あるある大事典のような、すべてがやらせには見えませんでした。

全人口はわずか200万人余。その6分の1といいますから33万人もの僧侶がいるそうです。5歳から修行場に預けられて、共同生活をおくります。ここの僧侶は、生涯妻帯しないそうです。

ちなみにGDP(国内総生産)は、156,000円で世界第161位。日本のように経済大国といわれ、GDP世界3位で約360万円でその価値を計るのか、ブータン王国のように国民総幸福量を基準とする価値で人間の幸福を計るのか。考えるところが多い番組でした。

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