3.11東日本大震災から15年
被災者の宮本嘉二に、久しぶりに電話してみた。相変わらず石巻で、漁業に携わっている。「もうそろそろ引退かな」というが、後継者がまだだともいう。捨ててしまえば執着もなくなり、楽になるのだが、祖父から父を経て自分が受け継いだモノを、そう簡単に投げ出すわけにもいかない。漁業は傍目から見ていても、何段もの役割階層を経由して、われわれの口に魚が入る。
その一つがかけても、今の流れのようにスムーズにはいかない。彼はきっとそう思っているのだろう。しかしその一段階が外れたとしても、自然にそれを補うように組織は再生する。己だけが、「自分がいなければ迷惑をかける」と思い込んでいる。これは彼一人のことではない、私もまだ現役を続けて、執着している。人のことが言えたモノではないが、仕事とは別に『あて職』もなぜか増えてくる。
今思案橋の課題は、高松市出作町熊野神社という全国からの目で見れば微細な神社の運営だ。生まれ…











