杉浦日向子の江戸塾
江戸時代の庶民の生活を研究していた杉浦日向子さんが他界したのは、2005年7月22日、46歳でした。何度かNHKの番組で拝見しました。ぽっちゃり着物美人というか、おっとり日本女性というイメージでした。とびっきりの美人ではなかったと思いますが、それでいて存在感のある女性でした。
日本酒が好物で、酒豪という噂も、私の心を広くするのに大変効果的でした。直接のきっかけは、山田照雄さんのところに並んでいた彼女の本です。
火事と喧嘩を仕切る、鳶の頭
「火事と喧嘩は江戸の華」と言いますが、その両方を仕切っていたのが鳶の頭です。
火消しには、大名の自衛消防隊であった大名火消と、それに旗本で構成された定火消しかいませんでした。しかしそれでは町人地の火消が手薄ですので、後に町火消ができました。
ところで火消の衆を形容するのに、よく「いなせ」という言葉を聞きますが、いなせの「いな」とは、鯔(ぼら)の幼…