ドイツ名門ティッセンを日立製作所が買手候補に
欧州重工業の名門、独ティッセン・クルップが迷走している。稼ぎ頭のエレベーター事業を売却して再建の原資にする方向だが、簡単ではなさそうだ。ドイツ銀行までも破綻するかと噂されるほど、ドイツの産業経済は大混乱している。その稼ぎ頭のエレベーター事業を、投資ファンドのほか、フィンランドのコネや日立製作所が買手候補に浮上している。
その価格は2兆円を超えるとも言われていて、日立製作所も買収は簡単ではない。エレベーターの世界の新規需要は年間105万台前後で、米オースティンが2割近いシェアを握り、スイスのシンドラーとフィンランドのコネが10%台半ばで追っている。4位のティッセンを取り込めば、シェア8%の5番手クラスの日立にとっては飛躍のチャンスだろう。
エレベーターは新設だけでなく、保守や更新で安定的に稼げる「リカーリングビジネス」。日立のビルシステム事業の売上収益(18年度)は6千億円超で、4割強を…